冬の車中泊には言葉で言い尽くせないほどの魅力があります。
しかし、冬の車内は想像以上に室温が低下することも少なくありません。
寒さ対策をしっかりしておかないと取り返しがつかないリスクも潜んでいます。
そこで今回は、冬の車中泊で大切な寒さ対策と車内で使いたい防寒グッズを詳しく紹介します。
当記事では実際に使ったグッズや使い方も併せて紹介しますので、冬の車中泊の準備で参考にしてください。
冬の車中泊で必要なものと対策は?
冬の車中泊では大きく3種類の対策が必要です。
- 冬の車の安全対策
- 冬の車内の防寒対策
- 冬の防寒グッズ対策
冬は道路は凍結や降雪で車がスリップするリスクが高まります。
車の安全運転はもとより、タイヤやエンジン回りなどの安全対策が必要となります。
さらに車中泊では車内の気温が氷点下になることもあるので、車内の居住空間を含めた防寒対策も重要です。
最後は、冬だからこそ必要な防寒グッズを準備して車中泊を楽しむことが大切です。
それでは、冬の車中泊に必要な3つの対策を順番に説明します。
1.冬の車の安全対策
真冬の車旅は特に安全対策が必要です。
出発時点では良い天気でも突然雪になったり強風が吹いたりすることがあります。
冬は雪や路面の凍結などが発生するので注意が必要です。雪が無くても前日の雨が凍った橋の上ではアイスバーンになっていることがあります。
過去には橋の真ん中で滑って回転した車を見かけたことがあります。
冬の車旅では冬用エンジンオイル、バッテリーのチェック、雪道対策で冬タイヤの装着やすべり止めなどの足回り対策をしっかりとチェックしておくことが大切です。
また、フロントガラスのワイパー洗浄液を水にしていると凍結する可能性もあるので凍らない洗浄液を入れておきましょう。
悪天候などなんとかなるという軽い気もちで出かけたり、あるいは全く気象条件を確認しないで出かけると危険でます。
天候には前もって十分な確認をすることが重要です。もし危険を感じたら車中泊の旅を延期することも大切です。
低気圧の通過によって一気に雪に埋もれてしまうこともあります。そんな時のために真冬の車中泊では簡易的なスコップを積んでおくことです。排気口の雪を除雪したり車の周りの雪かきをするのに使います。
経験談を紹介します。車で峠を上る時は雪が無く普通に登れたのですが、峠の向こうは雪が降りアイスバーンとなっていて、山頂付近で車に積んでいた滑り止めを取付けたことがあります。
用意していなかったら、峠を引き返すか、麓に降りることができないか、という恐怖の体験をしました。
2.冬の車内の防寒対策
真冬の車中泊では想像している車内温度よりはるかに寒い状況も視野に入れて準備します。
通常の冬支度は当然としても、さらに氷点下になることも想定した車内の防寒対策が必要です。
車中泊先で夜中に寒さで体が震えてしまい、ビニール袋を履いて寝たこともあるくらいです。
冬は寝ている間に雪が積もることもあるため、エンジンをかけての睡眠は危険なので行ってはいけません。
- 窓の防寒対策
- 車内の床の防寒対策
- 車内の換気対策
冬の車中泊で車内が冷えるのは、窓や床からの冷気により、夜中に眠れないほど寒くなることです。
そのため、窓は段ボールなどを張り付けて外の冷気で車内が冷えないように対策することが重要です。窓の大きさに段ボールをカットして内側からはめ込むだけでも車内が暖かくなります。
また、床下からの冷気に耐えられないこともあります。特に軽バンを使ったときは床が鉄板1枚だから、氷のような冷えになることもあります。
車内の床にも段ボールや銀マットを敷き、その上にマットや毛布を敷いて寝袋で寝ると暖かく過ごせます。
換気対策
車中泊の車内の換気は必要です。
窓を閉め切った状態で寝てしまうと酸欠になる可能性があります。運転席の窓を数センチ開けて換気しておけば、フロントガラスの結露が多少は防げるのと換気ができるのでおすすめです。
その代わり、とっても室内が寒くなるので防寒対策はしっかりとしておきましょう。
結露対策
真冬の車中泊で悩むのが「結露」です。
冬は窓を閉め切って寝ると「結露」が窓ガラスや車内の金属部分にたくさんつきます。
朝起きてフロントガラスを見たら結度で全然見えなくなっているはずです。
車中泊で人から出た水分が車内の窓や鉄の部分に触れて水滴となります。結露対策はしっかりとしておきましょう、以下の記事を参考にしてください。
体験ですが、夜は窓を少し開けて寝るのが効果的でした。しかし、外気が入ってくるから寝袋の上から毛布をかぶせて寝るといいです。
3.冬の防寒グッズ対策
冬の車中泊での防寒グッズは特徴があります。
昼間は車で移動したり天気が良ければ車内は暑いほど気温が上がります。
問題は、夜から朝方にかけて気温ががく~ンと下がる時です。体験ですが、いくら暖かい寝袋に寝ても体がぶるぶる震えることもありました。実は、初めて冬の車中泊でしたから窓はカーテン、床にはマットだけしいて寝たのが原因。
床に段ボールをしいただけでも、全く違います。
夜の車内の気温低下の対策が最重要と言えます。
冬用の寝袋
真冬の夜から朝型にかけての車内は、予想以上に気温が下がり平地でも氷点下になることもあります。車は金属なので風が吹いたりすると車体が冷え込んで冷蔵庫のようになります。
車内には風は入ってこないものの、かなり温度がさがります。
そこで寝る時には氷点下でも耐えられる寝袋を持ってくことが必須です。
また、床下からの冷気も強くなり床に敷くマットも厚手のものを用意しましょう。登山用のマットでサーマレストなどは抜群の温かさで快適です。
低温用のガスバーナー
お湯を沸かしたり料理をしたりする時に使うのがガスバーナーですね。ガスバーナーは低温でも使えるものが必要です。
寒冷地になるとガスが冷えることから不完全燃焼となり、炎が以上の燃焼したり、火力が低下することがあります。
低温に強いバーナーがおすすめです。
また、アルコールランプのバーナーは低温でも燃えるので火気の注意が必要になりますが使えます。
真冬の車中泊の注意点
真冬の車中泊で特に注意する点を上げてみました。
車内が氷点下になることも
ここまで何度も説明しましたが、車内が0℃以下になることも普通に起こります。道の駅などで郊外や山のふもとなどでもかなり冷えます。
想定している気温よりもさらに低くなることをイメージして着るものや毛布なども用意しておきましょう。
窓からの換気は必須
結露対策と酸欠対策にも車内の窓を少し開けておくことが大切です。寒いのですが、これが一番の対策となります。ぜひ暖かい寝袋とマットと着込んでから寝ることです。
エンジンでの暖房の注意
エンジンをかけたままトラックなどは未知の駅に駐車していますね。アイドリングが禁止されている場所もあるので暖房のためエンジンをかけたままでの睡眠はおすすめしません。
特に雪の場合は一酸化炭素中毒で死亡するリスクもあるので注意が必要です。
まとめ
真冬の車中泊で必要な対策と注意点をまとめました。
ポイントは予想以上に気温がさがるので暖かい寝袋とバーナー、それから換気をすることが重要です。
真冬の車中泊はとってもワクワクするほど魅力があります。朝起きた時のキーンとした低温の外気を浴びると「生きているな~」と感じるものです。
そんな魅力のある真冬の車中泊を安全対策をしっかりとして楽しみましょう!