軽バンを自分用に改造して、憧れの旅に出る。
軽バンだからこそ自分で改造するのが面白い。
定年後の軽バン「男一人旅」は贅沢な憧れ
仕事をバリバリやってきた男が定年を迎える。
仕事という目標が定年と同時に無くなり何か目標を求めたくなるものです。
男の場合は群れないから、一人がとても似合います。
1人は気が楽でいいのですが、少し寂しさもあります。
だから、まるきり一人で自由という事ではなく、仲間がいても少し距離をおいて疲れない程度の付き合いになってきます。
打ち込めるものが欲しい
なにか打ち込めるものが欲しい。
定年の2年前からいろいろ探しました。
キャンプだったり、釣りだったり、登山だったり、ソロキャンプだったり。
道具はいろいろ揃えましたが、現役時代は真似事をするのが精一杯でした。
しかし、何かに挑戦したい、それが男の生き方の様な気がしたし、エネルギーが湧いてくるような気がしたのです。
テレビで軽キャンを見た
そんな時、1台の軽自動車キャンピングカーをテレビで見たのです。
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ご夫婦で日本を回っている光景や温泉を回ったり、老後を楽しんでいる様子で実に生き生きとしていました。
これこそ、描いていた夢だと思いました。
日本一周にとても憧れました。
男一人車旅がしたくて
現実は高価なキャンピングカーは買えないし、維持も難しいというかできません。
女房も一緒に軽自動車で旅行には行きたくないのは目に見えて理解できます。
やはり夢か・・・
あきらめようかとも思いました。
しかし、憧れた男の一人旅がやっぱりやってみたいのです。
やりたいことはやりたい!
長年しがらみの中で生きて来た仕事人間が、全てから解放されて自由を得て好きなことをやってみたくなります。
その一つが車という「相棒」と共にする車旅です。
自分の城を造るのです。
どんなボロボロの車でもいい。
自分が手直しして乗れればいい。
走ればいい。
雨露をしのげればいい。
目的は1人でいろんなところを旅することです。
自分専用の城を持つことです。
一人旅で車中泊用の車を探す
経済的にも可能なのは軽自動車です。
その中で最も維持費の安いのが軽バンでした。
それも中古で平成27年以前の軽バンです。
税金が商用車なので年間4,000円でおさまります。
息子は自分の車を持っているし、もともとあったパッソは女房の足となっていて、とても自由にはなりません。
軽バンを調べました。
もっとも人気のあるのは「エブリイワゴン」でした。
そして仕事車の定番「ハイゼット」。
どちらを選ぶか毎日ネットで調べました。
そして近くの長年付き合っている信頼できる自動車工場がある。
工場長に「車旅をするので車を探してほしい」と伝え、旅の車を提案してもらう事にしたのです。
50万円都合してくれた女房
女房もせっかくここまで働いてきたのだから、協力すると言って50万円用意してくれました。
これには感謝しました。
見つかった中古軽バン「日産クリッパー」
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そして、2週間後に勧めてくれた車。
想定外の日産クリッパーDXハイルーフバン、3速AT車で走行距離84,000Kmの45万円で車検2年付きの中古車でした。
「エンジンが単純で頑丈だから」が理由でした。
納車の連絡があり急いで工場に向かいました。
軽バンを初めて見る
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面会した軽バンは、さすが宅配でガンガン仕事をした車だけあって、エンジンルームはきれいに
整備されていてエンジン音は滑らかです。
ドライバーシートは右側が減っていて斜めです。
仕事をした証です。
一人旅には軽バンがぴったり
初めての軽バンに座ってみました。
目線が高くけっこう大きい感じでした。
途中ガソリンを入れて持ち帰り駐車場へ持っていきました。
このために月7,000円で借りた駐車場です。
自宅にもあるのですが、2台で目一杯なので息子の車分の駐車料金を払ってもらう事で了承。
なんとかなりました。
それから毎日軽バンとにらめっこです。
どの様に改造しようかと毎日設計を考えました。
これが実に面白いのです。
仕事以来の熱中ぶりとなりました。
後部は広くフルフラットだ!
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実際の後ろのスペースは座席を格納するとフルフラットにまりました。
これが勧めてくれた理由の一つでした。
なんと落着く空間でしょう。
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家のテーブルを置いてみました。
座布団を敷いて座ってみたら、まるで書斎のようです。
自分の居場所があり、その居場所がそのまま動いて好きなところに自由に移動できるのです。
これには、感動しました。
軽バンでいいじゃないか!
細道も楽々走るし、広すぎず手が届く範囲になんでも置ける。
夢が膨らむ丁度良い空間
それが軽バンでした。
軽バンは寝心地がいい
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試しにそのままの状態で2泊の車旅の千葉県房総半島に出かけました。
持ち物は寝袋と登山用マット、テーブル、ラジオ、コッヘルとガスバーナーとコップ。
食料はビールとカップ麺と乾きもの。
これで海の公園に2泊、なんと気持ちいい朝でしょう!
コーヒーを沸かして飲んでみました。
ただのインスタントコーヒーなのに、すごく旨い。
カップ麺がごちそうになったのです。
車中泊の朝、昇る朝日が気持ちいい。
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こんな大自然を軽バンで楽しめるなんて、この小さな乗り物で実現できたのが夢の様でした。
体の底からやる気というかエネルギーが湧き出る思いを、20代以来久しぶりに感じました。
生き返ったようでした。
軽バンならどこへでも気軽にいける
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そこで考えたのがいかにシンプルにできるかという挑戦でした。
いろんなものを一杯つんで旅するのもいいし、最低限の装備で行くのも探検みたいで面白い。
自分は最低限の装備で日本を一周する計画を決心しました。
そこから、どんな装備を積んでいくのかと、シンプルな装備を考える日々へと続くのです。
1人旅はなんともいい感じで、時間ができると1泊でも旅に出るようになりました。
初めは、千葉県から茨城県の付近で片道100㎞位での旅を経験していきました。
その中で軽バンに相応しい装備や改造などの方向が一つ一つアイデアが浮かんでくるのです。
軽バンの一人旅用改造が始まる
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初めて作ったのが天井の板と後ろの荷物置きでした。
これだけでも実に楽になりました。
運転席と後部座席の間にカーテンで仕切れるようになったのです。
窓にはアルミマットで目隠しを作りました。
そして、後部に移動して座ってみると、まさに部屋です。
秘密基地が徐々に完成して行くのが面白い
広いともいえる部屋です。
ここで座ると自分の基地になったようでワクワクするのです。
後ろの荷物室に渡したタナは、夜寝るときに荷物が置けて広くなります。
足を伸ばして両手を広げて眠れるのです。
タナは机にもなりました。
灯かりがいるのでキャンプのランランを置きました。
ムード抜群です。
車中泊ではランタンの下でお酒を一杯。これが実に山小屋の様で寛げるのです。
窓のそのには海が見えるのでさらに別荘の様になります。
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夕日をみながら飲むビールは最高です。
ラジオから流れる音楽を聴きながらいつしか眠りについていました。
自由になったのだと。
この続きは、次回以降で書きたいとおもいます。
2019年4月2日、軽バンで旅にでる準備
男はとても難しい事にチャレンジするのが大好きな生き物です。
だから、1人で旅に出るのかもしれません。
恵まれ過ぎた時代だからこそ、極力少ない最小限の道具をもって旅に出る。
足りないものは工夫して他のもので間に合わせる。
なんとかしながらの旅は、面白いものです。
今年はミニマルな男の一人旅をワクワクしながら計画しています。
2019年9月16日、日本海まで行ってみる
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シンプルな旅は男にとって、やはり魅力的なのです。
旅の途中ですが、「初めての車中泊」のまとめ記事のその1をつくりました。
まったく相変わらず魅力のない記事と写真ですが、シンプル極まりない車中泊の装備が唯一の魅力です。
ただ、延々と中古の軽バンで数百キロ走ってやってきた海の景色を見て一杯やると、なぜか無性に泣けてくるのです。
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そして意味もなく、元気になっています。
中古の軽バンのエンジンの調子さえ快調に聞こえるのです。
不思議な車旅です。
初めて車中泊される方の持ち物リストの参考になればと思い作りました。
2023年3月18日、ロマンを求め男の一人旅は続く
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軽バンの男一人旅、やっぱりいいものです!
大自然の中で一人静かに、ただいるだけでエネルギーが湧いてきます。
シンプルな装備であればあるほど、旅は自然と一体になっていきます。
車中泊で夕日が沈むのをただ見つめ、朝日が上がるのをじっとみつめる。
たった、それだけのことなのに、こころから癒される時間。
それが男の一人旅の魅力かもしれません。
ロマンの男一人旅はまだまだ続いていきます。
tabito(旅人)