自由になる時間が取れたら、ぜひやってみたいのが東北地方を縦断する車中泊の旅ではないでしょうか?
とは言っても、東北は、北から青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県の6県があり距離もあります。
実際に東北地方を回るには、太平洋ルート、日本海ルート、中央ルートが考えられます。
そこで、今回は、実際に車中泊で東北縦断の旅をしたルートを紹介します。
以下の点をテーマに作成しました。
- どんなルートだったか?
- 費用はいくらかかったのか?
- 車中泊はどこでしたのか?
これから東北の車旅を計画している方の参考になればうれしいです。
実際に走行したルートとマップも添付します。
青森まで軽バンで行きたい!
東京から青森まで行きたいと思いました。
予想では700km以上は覚悟しての一人旅です。
日帰り温泉につかりながらの一人旅はあこがれです。
それも高速道路は使わずに、下道だけを通る計画
それも排気量が660㏄の中古軽軽バン・・・
ちょっと心配もあります。
これって、小さなヨットで太平洋を航海するようなイメージ!
経費や日数、ルートなど少しだけ計画して出発することにしたのです。
ちょっとわくわくする車旅だと考えていました。
東北6県縦断・車中泊のルート
全体はどんなルートだったのか、概要を紹介します。
東京から青森までの往路は「日本海ルート」、青森から東京までの復路は「中央ルート」を利用しました。
※説明の便宜上、出発地点の千葉県市川市を「東京」として書きました。
東京から青森の往復ルートと距離数
「往復1,709Kmh」
千葉県市川市から日本海経由で青森まで行き、帰路は東北の中心部を通り戻ってくるルートです。
参考に具体的なルートを地図にプロットしました。
東京から青森を目指すルート
出発地:東京(千葉県市川市:ほぼ東京とした)
目的地:青森県青森市 JR青森駅
東京を出発して国道4号線を北上し途中から栃木県宇都宮市内へ。
宇都宮市内を抜けて南会津を経由して福島県の猪苗代湖まで一気に走ります。
猪苗代湖から峠を越えて米沢に入り、途中から山形県の米沢から山形の日本海側の鶴岡に進みます。
そこから日本海側を北上して青森まで走行する計画です。
ルートは、以下の地図のとおりです。
車中泊地
- 1泊目:道の駅裏磐梯(福島県)
- 2泊目:道の駅あつみ(山形県)
- 3泊目:道の駅なみおか(青森県)
青森から東京への復路ルート
帰りは、秋田、山形の真中を通り千葉県まで下道で返ってくる中央ルートです。
ルートは以下の様に真ん中を南下しています。
車中泊地
- 4泊目:道の駅天童温泉(山形県)
- 5泊目見送り:道の駅湯西川温泉(栃木県)の予定でしたが、台風接近で急遽帰路へ
持ち物
- 釣り用クーラーボックス
- 水筒魔法瓶2L
- 登山用バーナー
- コッヘル1セット
- スマホTV+自作アンテナ
- タブレット(Windows10)
- ラジオ
- 4L水タンク
- ランタン(登山用
- 登山マット
- 寝袋
- 着替え3日分
- 洗面・風呂道具
7月の旅で猛暑でした。
車旅のご夫婦からうちわを頂きました。
これが後々扇風機よりも役に立ちました。
2Lと500㏄の魔法瓶はとても便利でした。
大きい魔法瓶は、冷たい水をスーパーで買って入れておきます。
いつでも冷たい水が飲めて便利でした。
*よく使ったのは、お湯を沸かすバーナーとコッヘル、キッチンバサミです。
東京と青森往復の合計金額 22,670円
ガソリン代は下道を通ったので安く上がりました。
- ガソリン代 15,744円(127.44L)*2018年当時の金額で算出
- 食料・お酒・温泉3回 6,925円
- 燃費13.4㎞/L、往復1,709Km
食事は、地方のスーパーで買いました。地元の素材を使って安く販売しています。
温泉は3回入浴しました。300円~500円の日帰り温泉です。
参考料金:高速や新幹線を使った場合の金額です(2018年当時で比較した場合)。
◆東北自動車道(川口 ~ 青森)通常料金:13,800円 ETC料金
◆東北新幹線(東京~新青森)普通車指定席:17,350円 正規料金
車中泊用にDIYした軽バン
車中泊をしながら東北地方を軽バンで1人旅にチャレンジしました。
一人旅はとてもワクワクするものです。
なるべくシンプルな装備ででかけることが様々な思い出を残してくれるのです。
中古の軽バン3速AT車の貨物車で街乗り用です。
長距離走行は大丈夫かと心配になりました。
出発前に整備工場でオイル交換やタイヤの確認、エンジン回りの点検など整備をしました。
結論ですが、実際に走ってみると快適で不安は途中で消えました。
- NISSAN クリッパーバン660㏄(3速AT)
- 平成23年登録の中古車
- 走行距離が84,000kmで購入
- 生活の電力は、ソーラー発電
- 50wソーラーパネル2枚とバッテリー2台を設置
車中泊で青森まで出発!
では、ここから車中泊の記録をご紹介いたします。
1日目 道の駅「裏磐梯」福島県
車中泊の1泊目は、裏磐梯の中腹にあり大自然の中につつまれた道の駅です。
当日は3台のみでした。
軽バンのバックドアを全開にして満喫しました。
早朝の空気は新鮮で、ここで飲んだコーヒーは最高でした。おすすめの場所です!
夏でしたが高原の涼しさでクーラーは要りませんでした。
広大な自然のなかで空気がおいしくリフレッシュはこの上ない贅沢な時間。
福島県北塩原村:道の駅「裏磐梯」https://michinoeki-urabandai.com/
2日目 道の駅「あつみ」山形県
夕日が売りの道の駅「あつみ」です。
想像以上に日本海に沈む夕日はきれいで絶景ポイントです。 夕日が日本海に沈む間、海鳥が止まっていました。
ここには美味しい海鮮料理や焼き物の店が軒を連ねています。
さすが日本海の道の駅だと満足しました。山海の幸のとれたての美味しい食堂もあります。
磯に降りる事ができる。海の岩場にも降りて行けます。地元の青年が釣りをしていて、人生を語りました!
山形県鶴岡市:道の駅「あつみ」http://www.at-syarin.com/
3日目 道の駅「なみおか」青森県
3日目は、山形県酒田から日本海側を通り秋田県に向かいます。
秋田県に入ります。
すると秋田港に「道の駅あきた港 ポートタワー・セリオン」があり立寄りました。
道の駅あきた港 ポートタワー・セリオンで一休み。
疲れたので日帰り温泉で一休み
秋田を抜けて、いよいよ青森県に入りました。
途中で道の駅いかりがせきで温泉「関の庄 温泉」に入りました。
昼過ぎなので貸し切りです。
かけ流しで青森ヒバの浴槽の温泉は香りが良く大満足です。
青森駅に到着
目的地の青森駅についてのですが、記念写真を撮り忘れて通過。
浅虫温泉まで車を飛ばします。
車中泊地としたのですが、どうも難しいのでべつの道の駅まで戻ります。
宿泊は「道の駅なみおか」
目的地の青森駅は駐車場がないので、ついでに浅虫温泉まで行ってみる事にしました。
写真は到着地点の青森県浅虫温泉の海岸です。
駐車場が混んでいたので、海岸の駐車場へ行きました。
そこはトイレも無く空き地でしたので、宿泊をあきらめ青森市内まで戻りました。
台風の接近により、早めの復路となりました。
別名「アップルヒル」で、きれいな施設です。
リンゴ畑を見ながら車中泊となりました。
アップルパイやジェラートが美味しいので有名です。
トイレはとてもきれいでした。
トラックと乗用車の駐車場所は分けてあるので夜でも静かに休めます。
軽バンのバックドアを開けると、そこにはリンゴ畑がありました。
美味しそうです!
青森県青森市:道の駅「なみおか」http://www.applehill.co.jp/
4日目 道の駅「天童温泉」山形県
早朝に道の駅を出発していよいよ帰路となります。
裏道をすすむと道が開き、そこに「道の駅あに」がありました。
またぎの里です。
走るのが好きなので、山中を走るのですがガソリンが底をつきそうになりました。
秋田の山道でスタンドがありません。
山道のガソリンスタンドは現金だけでカードが使えなくてヒヤッとしました。
いよいよ山形に入ります。
道の駅天童で車中泊をする
足湯が好評販売しているジェラートが人気です。
お土産はラ・フランス「サイダー」「バーチョコ」「ケーキ」がおすすめです。
駐車場はかなり広く、好きな所へ止める事が出来ます。
国道がすぐ横を走っているので少し奥まった場所がおすすめ。
トイレも大きくキレイです。(写真撮影を忘れる)
山形県天童市:道の駅「天童温泉」https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/228
台風接近で東京にもどることにした。
台風が接近していて進路がぶつかる予測なので遭遇する前に東京の戻ることにして一気に帰ってきました。残念ですが安全が第一です。
立ち寄った、おすすめの温泉3か所
車中泊の旅では、お風呂は楽しみです。
特に日帰り温泉は、疲れをいやしてくれるので、必ず利用します。
今回、立ち寄ったおすすめの日帰り温泉を3つを紹介します。
1日目 日帰り温泉「蔵の湯」福島県
道の駅「喜多の郷」の中にある温泉施設です。
17:00から300円になります。
施設は新しく、温泉もとてもキレイで、「これで300円!」と大満足です。
福島県喜多方市:道の駅「喜多の郷」http://www.furusatosinkou.co.jp/
広い駐車場あり。日帰り温泉「蔵の湯」500円(17時~300円)
温泉施設は一流で、350円で入りましたがお値段以上でした。
2日目 「関の庄 温泉」青森県
道の駅「いかりがせき」の横にある日帰り温泉です。
350円と安いのですがタオルとシャンプー石鹸は持参になります。
浴槽が青森ヒバで作られていてとても香りがよいです。
すっかりリラックスしてしましました。
平日の昼頃だったので1人貸切でした^^
青森県平川市:道の駅「いかりがせき」http://ikarigaseki.com/onsen.html
広い駐車場。関の庄 温泉 350円(タオル、石鹸持参 青森ヒバの湯舟)
4日目 「道の駅 ゆにしかわ 日帰り温泉」栃木県
山間部の渓谷にある道の駅「ゆにしかわ」の日帰り温泉です。
目の前の山々を見ながら入浴できて最高です。
車旅で疲れた体を伸ばしてゆったりと入れるのでリフレッシュにはもってこいです。
温泉は2階にエレベータで行きます。
そこな温泉旅館みたいなエントランスで素敵です。
ここも平日の午後だったので、貸切状態でのんびりと入りました。
一階の外には野菜の販売があり、地元でしかとれない珍しいものもありました。
栃木県日光市:道の駅「ゆにしかわ」http://www.michinoeki-yunishigawa.jp/
駐車場あり。日帰り温泉「天然温泉施設 湯の郷」510円
記録写真で青森東京間の旅を紹介
軽バンは、かなりシンプルな装備で出発しました。
必要最小限です。
自然がどんどん近づいてきます。
途中でお茶の休憩!
栃木県から福島の途中です。
福島県喜多方にある道の駅の温泉
設備が新しく、夕方は料金が安くなるのがうれしい。
喜多方は蔵の街で有名ですね。
道の駅も蔵をイメージしているようです。
福島県から山形米沢への途中にあります。
福島県の道の駅裏磐梯です。
駐車していたのは、2台程度で、貸切な感じ!
今なら、クマに襲われそうなくらい大自然のなかです・・・
夕暮れが近づいてきました。
それにしても空が広い!
バックドアから大自然を見て食事です。
7月24日
早朝の道の駅裏磐梯
散歩してみたら、近くには湖があった
山の中腹の道の駅は、天気が変わりやすいです
ちょっと幻想的な感じがします
湖が見えますね・・・
大自然のなかでは、軽バンは小さいですね!
だれもいない道の駅の朝
贅沢な朝です
あさの珈琲は、別もの!
おいしいですね
福島から米沢へ向かう
スカイバレーを通ってみよう!
この湖は、檜原湖です
わきの道を通り、峠を越えて山形の米沢にぬけます・・・
峠の難所
東鉢山七曲りです
檜原湖が小さくなっていきます
軽バンが頑張ってます
どんどん峠を上ります
標高1400mまで来ました
本当にきつい坂です
ローかセカンドで登ります
とうとう山形に入る峠を越えます
ここからは、恐ろしい下り坂
軽バンはエンジンが小さいので、エンジンブレーキが甘くなるのです
やっとの思いで、峠を越え米沢市内を抜けて
山形の日本海側へ出ます
そして2日目の車中泊 道の駅あつみ
夕日が日本一きれいだといいます
日中は、夏なので暑い!
お隣のご夫婦が、うちわをくれました
これは、ありがたいです
だんだん日が暮れます
涼しくなってきたので、夕ご飯の用意です
そとに出てみよう
海岸に下りてみました
海岸が気持ちいい
あつみの夕日です
とってもきれいな夕日です
海鳥がこんなところにいた
シルエットがきれいだった
7月25日
早朝6時に道の駅あつみを出発!
日本海に面した道路を秋田に向けて進みます
どんどん進みます
新潟から126㎞もあるんですね
ようやく秋田に到着です
道の駅あきた港のタワーです
幼稚園生が見学にきたので、いっしょについて行ってみた
矢印がぼくの軽バン
小さく見えますね
ソーラーパネルが2枚がんばてます!
秋田港をながめると、きぶんがいい
海上保安庁の船が見えます
広大な秋田港です
先ほどの海上保安庁の船と記ねん撮影
釣り人もたくさんいました
秋田を後に、青森へ向かいます
途中、碇ヶ関があって、温泉がでるのです
ここで、昼過ぎですいているので、温泉でゆっくりです
この温泉は、記事でも紹介しました
タオルなどは自分で用意します
すご~くきれいな温泉で、いいお湯なんですね!
そして、いよいよついたのが青森の浅虫温泉街
その駐車場に止めたのですが
トイレも何にもない、砂浜・・・
これでは、車中泊ができても、ちょっと・・・
有名な浅虫温泉から見える、おにぎりの様な島です
せっかく目的地についたので、散歩です
しかし、車旅は、道中がワクワクするんです
到着すると、いがいと感動がうすいんです
鹿児島の最南端まで、この軽バンでいったんです
あの佐多岬についた時も同じ感じですね~
人生のようです
というわけで、浅虫温泉は見送り、青森市内にもどり
南下します。
そして一番近い道の駅なみおかで車中泊です
大型トラックと乗用車は、分かれている駐車場なので、静かです
目の前にりんごがたくさんなってます
7月26日
青森から南下して、山道をどんどん東京に向けて走ります
途中、道の駅あに がありました
またぎというからには、あのクマの猟師のことでしょうか?
道の駅あにの説明です
さすが、くまの木彫りがならんでいますね
くまとわしでしょうか?
恐ろしい感じがします
道の駅あにを後にして、どんどん南下していきます
天童にむかってます
天童温泉は、街中にあります
そのため、道の駅も街中
そこで一泊車中泊しました。
7月27日
翌朝早く、天童温泉を出発
この道は、米沢にむかってます
米沢といえば、上杉鷹山公の上杉神社があるので、立ち寄ってみました
歴史が赤点だったので、よくわかりません?
難しい歴史だ!
いまでの、身の毛がよだつ日本史・・・
博物館がありました
上杉神社のお堀はきれいですね
米沢から福島の喜多方へ抜けます
ここから福島県です
山形とはお別れです
福島に入りました
福島を抜けて、栃木まできました
ここで、今日は車中泊の予定で、温泉につかっていました
ところが、台風がこちらに向かっていると、ニュースが!
強烈な台風だから、軽バンは飛ばされるかも・・・
とはいえ、せっかくなので、温泉へ!
そして、雲行きが怪しくなってくる
早々に車中泊は見送りで、
東京へ向かいました
感想
東京から青森まで下道で、それも軽バンで行けるのかと思いました。しかし、実施にいってみると、あっけなく終わりました。
思い出は、秋田県の山中をナビが案内しました。
山奥でガソリンが切れかかり、ここで無くなったら車中泊になるところでした。
熊が出てきてもおかしくありません。
あとで聞いたらマタギの里で熊が出るそうです。何とかふもとまで出てガソリンを入れようとしたら、カードが使えません。
わずかのガソリンで、次の町まで走りなんとか給油ができました。
地方の山中ではガソリンスタンドが無いのと、あってもカードが使えないので現金が必要と思います。今後の教訓を一杯もらった旅でした。
たびと(旅人)