九州の最南端佐多岬まで、東京から車中泊で行ってみたい方は少なくありません。
しかし、どんなルートで行ったらいいのでしょうか?
そこで当記事では、東京から九州の佐多岬まで車中泊しながら往復した方法を紹介します。
当記事は、2018年10月の旅を2024年5月に更新しました。但し、ガソリン代や料金等は当時の金額をそのまま掲載しています。
「佐多岬」はどこにある?
九州の佐多岬は、どこにあるのでしょうか?
地図で確認したいと思います。
佐多岬は、九州の最南端にあります。
東京日本橋交差点から、直線距離で約995㎞あります。
結構な距離がありますね!
佐多岬は、このような岬で、先端まで歩いて行けます。
撮影したのは、雨模様の曇り空だったので、どんよりしています。
車は佐多岬の手前の駐車場に止めることができます。
「佐多岬」まで車中泊一人旅を決断!
車中泊の旅が趣味です。
一度は九州の南端まで、行ってみたいと思っていました。
しかし、仕事の都合で長期間の休暇は無理だった。
定年になって、自由になったら必ず行こう!と思ていました。
そして、いよいよその年を迎えたので、九州までの車中泊の旅を決行することにしました。
車は、軽バンで走行距離84,000kmの中古車です。
軽バンで下道だけで、九州まで行くことにしました。
理由は、次の5つ
- 万が一軽バンが壊れても下道なら何とかなる
- 高速料金がかからない
- 途中で自由に観光ができる
- 道の駅で休める
- 経費が安くてすむ
計画は、ざっとこんな感じで作りました。
- 日程:2018年10月
- 東京から九州(往路):福井県を通る「日本海ルート」
- 九州から東京(復路):神戸・大阪・静岡を通る「太平洋ルート」
- 予算は10万円以内
東京から九州「佐多岬」までの下道マップ
下の地図は、実際に車中泊で下道を使って走った、全ルートです。
区間をつなぎ合わせて作図したので見にくいですが全体はこんな感じです。
A~Fの記号のある場所は通過地点です。車中泊の場所ではありません。
(1)東京から九州までの車中泊日数と宿泊地
- 1日目:東京⇒埼玉⇒群馬⇒山梨⇒長野(車中泊)
- 2日目:長野⇒岐阜⇒福井 (車中泊)
- 3日目:福井 (車中泊)*台風の通過で退避する。
- 4日目:福井(車中泊)⇒京都
- 5日目:京都⇒鳥取⇒島根(車中泊)
- 6日目:島根⇒山口(車中泊)
- 7日目:山口⇒北九州⇒福岡(車中泊)
- 8日目:福岡⇒佐賀(車中泊)
- 9日目:佐賀→鹿児島(最南端:佐多岬)→熊本(車中泊)
走行距離・ガソリン代
- 走行距離:2,018km 8泊9日 1日平均200㎞
- ガソリン 22,632円 146.53L
- 燃費:13.8km/L 峠が多く燃費が悪い
- *台風25号で退避・京都2泊
(2)九州から東京間の車中泊日数と宿泊地
- 10日目:熊本⇒宮崎⇒大分(車中泊)
- 11日目:大分⇒北九州⇒山口(車中泊)
- 12日目:山口⇒広島⇒岡山(車中泊)
- 13日目:岡山⇒兵庫→大阪⇒奈良⇒和歌山⇒愛知(車中泊)
- 14日目:愛知⇒静岡⇒神奈川⇒東京
走行距離・ガソリン代
- 走行距離:1,727km 4泊5日 1日平均 345.4Km
- ガソリン代:15,686円 114.82L
- 燃費:15.0km/L 平地で燃費が良い。
(3)往復14日間の合計
往復14日間の合計は以下の通りです。
- 走行距離:3,745Km
- 経費の合計:65,067円
(内訳)
- ガソリン代:38,318円 261.35L 燃費:14.33Km/L
- 食費・温泉等:26,769円
軽バンは、街中では11㎞/L程度ですが、超貴慮になると14㎞/Lほど走ります。
14日間の食費と温泉代が、2万6769円は、かなり安くなっています。
車中泊で、自炊した成果です(笑)
東京・九州間を往復した軽バンの紹介
中古軽バンの紹介をします。
NISSAN クリッパーバン660㏄ 3速AT
23年度登録 購入時中古車(走行距離84000Km)。
もと運送会社の車で整備が行き届いていました。
連速運転で14日間、約3750㎞を走行しましたが問題はありませんでした。
軽バンのシンプル化>>>こちら
軽バンの車中泊用の装備
ソーラーパネル50w 2台 バッテリー20Ah:2台
ソーラー発電は、以下の記事で紹介しています。
USBシステム、車内USB照明3か所 USB扇風機2台 ナビ1万円
以下は、軽バンのUSB化の記事です。
長距離の車旅用に改装しています。
軽バンの軽量化と整備を行っています。
ソーラーシステムを2台取付けて(自作)全てUSB化。
省電力でも生活できるように改造しました。
期待通り十分な電力と充電で夜間も快適でした。
京都舞鶴で台風が通過した時38℃を記録
扇風機2台がフル回転でとても快適でした。
ソーラーレビュー>>>こちら
車中泊で使ったグッズ
- 釣り用クーラーボックス 20L:シマノ製
- 水筒・魔法瓶2L:タイガー製
- 登山用ガスバーナー:イワタニジュニア・SOTO ST-310
- コッヘル1セット:1400㏄ ,600㏄:スノーピーク製
- スマホTV+自作アンテナ
- タブレット(Windows10):LENOVO
- ラジオ(AM専用):パナソニック製
- 4L水タンク:スーパーの水用
- ランタン(登山用):ジェントス製
- 登山マット:サーマレスト製
- 寝袋:モンベル ダウンハガー#800
- 着替え3日分
- 洗面・風呂道具
持ち物は、登山用のコンパクトで軽い装備を車旅でも使っています。
クーラーボックスは釣り用が抜群の保冷能力があります。
よく使ったのは、お湯を沸かすバーナーとコッヘルです。
包丁は全くつかいませんでしたが、キッチンバサミは、よく使いました。
ラジオはAM専用が便利でした。電池が長持ちするのと、駐車中にラジオで情報を聴くのにいいです。
2Lと500㏄の魔法瓶はとても便利でした。
500㏄のボトルには朝お湯を沸かして緑茶のティーパックでお茶を作っておきます。
昼の弁当を食べる時に、朝作ってポットに入れておいたお茶は途中の休憩で美味しかったです。
白いのは釣り用のコマセバケツ。
ごみを入れても、フタがしっかり閉まるのでにおいません。
翌日の朝までお湯が冷めずに疲れが飛びます。
2Lの大きい魔法瓶は、冷たい水をスーパーで買って入れておくと、いつでも冷たい水が飲めて便利でした。
マットはシンプルだけど、タフで、寝やすく、かさばらばいから登山用がおすすめ!
寝袋の選び方を知りたい方は以下の記事で説明しています。
「東京から九州(佐多岬)まで」車中泊9日間の記録(往路)
いさエンジンをかけると、不安などはどこかに消えて、わくわく感が出てきます。
実際の観光記録は別途作成中です!
往路は東京から九州までを日本海ルートで行きました。
使った道路は全て一般道路です。
九州まで車中泊で一般道路のみを使ったルートです。
千葉県から九州の最南端「佐多岬」まで8泊9日かかりました。
途中、京都舞鶴で台風通過のため2日間車中泊にて退避していました。
日本海ルートのトピックス
中央アルプス等山間部と峠が多く燃費が落ちた。暑くカーエアコン利用。
特に長野県~福井県では高山の峠を越すため燃費が良くなかった。
京都の舞鶴港で台風25号に遭遇する。強風・雨のため2日間車内で過ごす。
鳥取~島根は無料区間の高速道路があり快適に距離を稼いだ。
見学・観光
福井県小浜の鯖街道
山口県秋吉台鍾乳洞の見学
九州 鹿児島県 佐多岬
宮崎県の西都原考古博物館見学
大分県 長湯温泉
別府温泉海地獄を観光
見学・観光日を入れると
走行距離は1日150kmが限界です。
「九州から東京まで」車中泊5日間の記録(帰路)
復路は太平洋側を通り東京まで帰る「太平洋ルート」で一般道を使いました。
九州・鹿児島県の佐多岬から太平洋側を通り東京まで4泊5日でした。
帰路は大都市や工業地帯が多く足早に帰ってきました。
太平洋ルートのトピックス(帰路)
安くて美味しい地元の食材を使ったお弁当などが食堂やレストランより美味しかった。
鹿児島のスーパーでは鮨の太巻き(刺身が相当入っていた)300円は絶品。
1日に350km平均で走行する。軽バンは、エンジンが快調となり静かに滑らかな開店となる。
見学・観光
錦帯橋でみかんを買う
走行距離:3,744Km でした!
メモ記録
地元食堂3回、コンビニ・スーパーの食品、酒類等
温泉3回、近ランドリー1回
秋吉台駐車料金100円がある
地方のスーパーで食料品を購入。安くて美味しい地元の食材を使ったお弁当などが食堂やレストランより美味しかった。
鹿児島のスーパーでは鮨の太巻き(刺身が相当入っていた)300円。
福井の海鮮丼2000円等高級でも安く食べられた。
高かったのはコンビニで全国同じ金額でした。
生鮮食料品は、釣りのクーラーボックスを利用して冷たいペットボトルと一緒に入れたり
氷をもらって入れたりと工夫した。
真夏でも冷蔵庫は使わなかった。
宿泊場所 道の駅では、お礼に洗面所の掃除をした。道の駅の販売所は安く新鮮な食材が多くありました。
長野、京都舞鶴、福岡久留米,大分、岡山などで美味しいお惣菜を購入しました。
感想
九州最南端の佐多岬まで当初予算10万円を想定していましたが6万円台でおさまりました。
もし高速道路を使うと、目的地を九州往復(鹿児島空港IC)として東京から約往復45,000円程ですね。
ガソリン代38000円として83000円になります。
そこに4日分位食費を入れると10万円ほどでしょうか。
高速では15時間位かかります。3日か4日で往復が可能です。
今回のように14日間で温泉に入り観光して65,000円ですから、結構安価に行けたと思っています。
参考になればうれしいです。
tabito(旅人)