車中泊の車旅では、様々な車が利用されています。
その中で、コンパクトカーと呼ばれる1000㏄クラスの小さな車は、車中泊で使えるのか?どんなメリットがあるのか?気になる方はいるでしょう。
そこで今回は、実際にコンパクトカー「パッソ」で車中泊するメリットを紹介します。
軽バンとの比較もしていますので参考にしてください。
コンパクトカーで車中泊するメリット

コンパクトカーでの車中泊には多くの魅力があります。
まず燃費が良いため、長距離移動でも経済的負担が少なく、旅行費用を宿泊費から燃料費に回せます。
駐車場所を選ばない機動性も大きなメリットで、狭い道の奥にある絶景スポットや、大型車では入れない駐車場にもアクセス可能です。
維持費や高速道路料金も安く抑えられ、日常使いとしても実用的です。
限られた空間だからこそ荷物を厳選する習慣が身につき、本当に必要なものだけで過ごすシンプルな旅が楽しめます。
また、一人旅や少人数での気軽な車中泊に最適で、思い立ったときにすぐ出発できる手軽さがあります。
コンパクトながらも工夫次第で快適な睡眠空間を作れるため、車中泊初心者にもおすすめの選択肢といえるでしょう。
トヨタ「パッソ」1000㏄
車中泊用に軽バンのシンプル化を進めていました。結構シンプルな装備となり軽バンの中は、ガランとしています。
ならば、もう1台のトヨタ「パッソ」で車中泊はどうなのか?

なぜパッソかというと、お買い物用車の新古車(走行距離1000㎞)を女房が乗っているのですが、最近ダイエットなどと申して、自転車に乗り換えてしまいハマってしまったのです。
なのでパッソが駐車場に止まっているので、もったいないから使えないかと考えていたところです。
「パッソ」は1000㏄のガソリンエンジンですが、なんと実測で22~24㎞/Lも走るのです。
軽バンが11~12㎞/Lだから、約2倍も燃費がよろしいのですよ!
その上、1000㏄だから馬力は軽バンよりあるので長距離は楽ですね。室内はとても静かで最新のナビとTV、ドラレコがくっついていたのです。ちょっと浮気心が・・・
女房が自由に使ってもいいとお許しがでたので、軽バンから見ると超高級車の「パッソ」で車中泊を企てています。ダイエット様様ですね^^
このパッソはベンチシートですから、運転席側から助手席側に移動が出来ます。

ということは、いろいろ便利なことがあります。それは、またあとで。
後部がフラットになる
助手席を前に押し出し倒すと、まっすぐになって寝るスペースが出来るうえ、軽バンより横幅が5㎝程広いのでそれほど狭くは感じない・・・
マットを敷いて寝てみた・・・これはいける!

室内高は軽バンハイルーフとは比べ物にならない程低いが、頭はぶつからない。あぐらをかいて座っても大丈夫でした。
ミニマムな装備だから、面積としては十分と言える広さだ。ソーラーパネルは50w1枚で折りたたみにすれば、なんとかなる。
後部座席の下の隙間に、サブバッテリーは2台が丁度収まるのです。
軽バンとコンパクトカーの比較
5000㎞~6000㎞の車旅を計画しています。
シュラフとコッヘル、バーナー、着替えとクーラーボックス+小物程度の装備で考えているので、問題はない。
費用の差は?
ガソリン代は、6000㎞の旅をした場合どれくらいかかるのか、軽バンとコンパクトカーの比較をしてみました。
ガソリン価格は、2025年6月現在で試算しました。
軽バンの場合
6000㎞÷11㎞/L=約545L
170円/Lだから 170円/L×545L=約92,650円
パッソの場合
6000㎞÷22㎞/L=273L
170円/Lだから 170円/L×273L=約46,410円
高速道路は使わず、下道を走るので燃費もいいです。
差額の46,240円あれば、1日1,500円の食費で1か月分だから、お得です。
旅での持ち物を最小限にする!
軽バンでは広いので持ち物が多くなりました。それだけ積めたという事です。
しかし、トヨタ「パッソ」というコンパクトカーではそうはいきません。
選りすぐった持ち物を並べてみました。
まるで登山ですね・・・

登山用マット(サーマレスト)、シュラフ(モンベルダウンハガー800#3)、ウィンドブレーカ―兼雨具(モンベル)、コッヘル大小セット(スノーピーク)、カップ(キャプテンスタッグ)、バーナー(Soto氷点下OK)、ガス、ラジオ、はし、ナイフ(モーラナイフ)、キッチンバサミ、水筒(ナルゲン製 お湯・氷点下OK)、ランタン(ジェントス)、カメラ(パナソニック)
これだけで、あとは現地で不足分は調達すればいいのです、30Lのザックに入ってしまいます。
今年はこれを車旅・車中泊セット(ミニマムセット)と名付けて、一つにまとめて置けば、いつでも身軽に出かけられ便利でした。
この方法で何度か旅をしてみましたが、選ばれた簡素なグッズは、無駄がなくスッキリした車内となりました。
バーナーは、ソトが4季を通じてつかえましたので、おすすめです。
理由は、真冬でも炎が安定しているし、真夏ではあっという間にカップ麺のお湯がわきます。
長旅をするなら、ぼくはソトがおすすめです。短い旅ならイワタニジュニアでも十分です。
参考記事
パッソで車中泊した記録 2024年5月17日

一度はあきらめたコンパクトカーの車中泊ですが、やってみた記録です。
ひとり旅で7日間パッソで車中泊、
その後、検討を重ねて、5泊6日、夫婦2人で車中泊ができました!
こんなに小さな車に夫婦2人で5泊で来たのは、うれしいことです。
狭くても、けっこうぐっすり眠れるし、食事もできました。

実際にやってみると、アイデアがどんどん沸いてきます。
やりながら、成長する面白さがあるのもコンパクトカーの魅力です。
どんなアイデアが出たのか関連記事でご紹介します。
tabito(旅人)