夏の車中泊で重要な熱中症対策で特にドライバー自身の対策について紹介します。
ドライバーが出先で熱中症にかかると大変な事態になります。熱中症になりにくい身体づくり『暑熱順化』について以下の3つのポイントを紹介します。
その1:暑熱順化と熱中症対策
その2:暑熱順化のトレーニング
その3:暑熱順化の効果
その1:暑熱順化と熱中症対策
ドライバー自身が真夏に強くなれば、車中泊の暑さも半減します。その「暑熱順化」の方法を説明します。
暑熱順化(しょねつじゅんか)の仕組み
環境が暑い時は涼しい時に比べて 持久性運動能力が低下します。
この暑い環境下で持久性を保つには、体温を上げない事です。そのために人は熱くなった体温を放出することが必要になります。
積極的に汗をかくことで、上手に体熱を放出できる体に変化していきます。このように暑さに順応できる体になることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。
事例としては消防士が真夏でも火災現場での厳しい暑さの中で活動できる体をつくっています。どんな暑さの中でも消防活動ができるトレーニングをしているのです。
その2:暑熱順化のトレーニング
暑熱順化のためのトレーニングを紹介します。ウォーキングと入浴です。
(1)ウォーキング 朝の30分
朝の涼しい時に30分のウォーキングは効果的です。ウォーキングを30分程度おこなうと効果があるのです。
早朝のウォーキングは気分も爽快になり、この時期は汗も適度に出て「暑熱順化」が進みます。
(2)入浴は熱めのお湯で長めが効果的
ちょっと熱めの風呂に長めに入ることも「暑熱順化」をすすめます。暑い夏だからこそ、ゆっくりと体を温めてはどうでしょうか。
炭酸の入浴剤は冬場だけではなく、夏の入浴でもポカポカ感は同じです。
特に1日クーラーの中で過ごした時には汗をかかないので、炭酸の入浴剤はとても温まります。楽しみながら入浴しましょう!
その3:暑熱順化の効果
暑熱順化がすすむと体も変わってきます。その効果について紹介します。
(1)発汗が少なくなってきます。
体が熱を放出する構造は、暑くなると血管が広がり血流を多く流して熱を皮膚の外に逃がして温度を下げるといわれています。
この機能が向上するために、さほど汗をかかなくても体温を下げる様に体が変化するのです。
(2)サラサラ汗に変わる
ベトベトの汗から、サラサラの汗に汗質が変化します。経験があると思います。このサラサラ汗に変わったことは、暑熱順化が進んだことの表れです。
ベタベタの汗は水分と一緒に体に必要な塩分までも体外に出てしまっているので、ベタベタになるのです。 俗にいう「悪い汗」のことです。
サラサラ汗になるということは、 汗腺の働きが良好で、汗が出る前に塩分は体内に再吸収されるので、サラサラ汗になるのです。
おわりに
真夏の車中泊や車旅で熱中症にならないためのトレーニング『暑熱順化』について紹介しました。
体調を整えて熱中症にならないように楽しみましょう。
tabito(旅人)