2018年の6月に軽バンで日本の「国道最高地点を通過した記録」をまとめた記事です。
中古車で9万キロの軽バンで迷い込んだ国道。
そこを進むと恐るべき上り坂へとつながりエンジン全開でのチャレンジとなりました。
下りは小さな軽バンのエンジンではエンジンブレーキの効果も少なく加速する恐怖も味わったのです。
どんな車中泊の旅だったのか紹介します。
軽バンは新潟県糸魚川から上信越道へ
新潟糸井川の道の駅「能生」から新潟方面に海岸沿いを走り、途中から北陸自動車道に入り上信越道で東京に向かいました。
この道路は一車線で、後ろから大型のトラックが強風にもびくともせず、どんどん近づいてきます。軽バンの車体は軽く安定を少し失いながら走りましたが、何度も後ろからの車に追い抜いてもらいました。
上信越道に入ったころから、さらに風が強まり車体は大きく振られます。
少し危険を感じたので途中のサービスエリアに退避することのしました。
新井パーキングエリアです。
道の駅も併設してあり買い物をして休憩をしました。
するとここはスマートインターチェンジで一般道路に出る事ができるとの事で一安心。
高速道路から無事脱出しすることが出来ました。
激安ナビが案内した国道292号とは?
一般道路なので激安ナビを頼りに進みます。
その道は国道は292号線で初めて走ります。
草津方面へナビが案内するので疑わず従って進みます。初め道幅は広く軽的でした。
しかし、飯山市を通過したあたりから少し勾配が急になってきました。そして、山の斜面近くに車は進んで行きます。
「こんな一般道路はあったかな・・・」と不安になるのです。
さらに進むと292号線は急な坂へと進んでいきます。
心配はだんだん不安に変わっていきます。
道が狭くなり本当に後もろりはできません。こんな時には地図帳があれば一目で迂回する道を拾えるのですが、持ち合わせはありません。
さらにさらに道が険しくなっていきます。とうとう山岳地帯を登り始めました。引くに引けない・・・
軽バンのアクセルはベタ踏み状態!
アクセルをベタ踏みでも、時速30Kまで落ちてきます。
ハンドルを握る手にも力が入ります。
しかし速度が遅くなってもぐんぐん登っていきます。
やはり軽バンでもトラック仕様なんだなと感心しました。車と自分が一体になってきます。
崖っぷちを走りとうとう頂上に来ました。
軽バンが到達した「日本国道最高地点」!
とうとう到達した場所、そこは国道292号「渋峠」です。
そこには「日本国道最高地点」と道標がたっていました。
まさに標高2172mだった!
後日聞いた話では「日本国道最高地点到達証明書」(1枚税込100円)も売っているそうです。欲しかった。
そうとは知らずにナビだけを、それも1万円ナビだから表示も少なく、そこが日本一高い場所だとは全く情報がありませんでした。
車から降りてみると、風は冷たく雲海が見え遠くにはアルプス連王がよく言えます。
植物は高山植物できれいだった。
女房は車が崖っぷちを走るので怖くなりずっと取っ手につかまっていました。
軽バンでの登山は怖かったのでしょう。
軽バンの山下りはエンジンブレーキが利かない!
その後下山するのですが、上りよりも恐怖はつのります。
エンジンブレーキを使わないとべーパーロックしてブレーキが利かなくなります。
むかし体験して怖い思いをしました。
今回もエンジンブレーキを使います。
ドライブからセカンドにシフトダウンしますが、一向にスピードが落ちません。
排気量が660㏄と小さいためエンジンブレーキが利かないのです。
ローまで落としても40㎞近くでて壊れそうです。
ブレーキとチェンジを繰り返してカーブを乗り切り、やっと木の生えているところまで降りてきました。
するとそこは、白根山の噴火の影響で迂回をするようにと通行止めになっていました。
有料道路をかなり迂回して硫黄臭と崩れた岩石を横目に見ながら何とか草津泉にに到着しました。
生きた心地がしなかった。
草津温泉で湯に浸かる
草津温泉で湯に浸かり、ホットして東京に向かいました。
本当に日本一高い所を走る国道292号は一生忘れる事の出来ない道路です。
軽バンで超える事が出来たのはその後のアルプス越えにも参考になり大きな体験となりました。
全ては激安1万円のナビのお陰です。
旅では一冊地図を用意しておくと安心です。ナビがフリーズしても安心です。