軽バンが持っている隠れた魅力を紹介します。車中泊で遊ぶ楽しさは最高です。
(投稿:2018年12月10日、更新:2020年10月2日)
軽バンの隠れた魅力とは・・
過酷な利用に耐える商用車は頑丈です!
商用車は様々な貨物積載走行の場面を想定しているので、故障が少なく頑丈な作りをしています。ちょっとの事ではびくともしないのが商用車ですね。
なので、車中泊の秘密基地には頑丈で武骨なイメージが重なるのです。
カッコよさを捨てて、あえてワイルドさを選ぶ。
軽バン(商用車)を選んだ理由は、あえて乗り心地やカッコ良さを捨ててワイルドさを選択したからです。
電動自動ドア、オーディオ、オートミラー、オートウインドウ等、数々の装備を諦めました。車中泊には、逆に使い易いのです。
手動で開閉するウインドは、エンジンを切っていても後部で窓を開閉できるのですから便利です。
注目は、頑強な足回りと、へこたれないシンプルで頑丈なエンジン
車中泊に軽バンを選んだのはもう一つ理由があります。頑丈でシンプルなエンジンと頑強な足回りです。FRの取り回しの良さを持った軽量な軽バンだからです。
車中泊で遊ぶには遠慮なしの車です。
泥だらけでも、山道や悪路で石がはねてボディにあたっても、窪みでガツンと大きくバウンドしても、自転車を積んで車内が傷つても、汚れた荷物を積んで
も、海水で汚れたボートを積んでも、へこたれないのが軽バンの面白いところです。
車中泊は、オフロードに近いところを走る小さな車が面白いのです。
軽バンとはなにか?
その構造の特徴とは、エンジンが運転席の下にあるタイプの「キャブオーバー」であることです。つまり後輪駆動のFRフロントエンジン リアドライブなのです。
その最も大きな理由は、「広い室内空間の確保」と「機動性」を優先して確保するためです。
車中泊に向いている理由です。
室内がフルフラットになり頑強で傷だらけのボディは、車中泊用に改造するのに、適していて荒っぽい改造に遠慮はいりません。
穴を空けようが色を塗ろうが自由です。
いままで、これほど面白い車には出会ったことがありません。
性能は最新の車にはかないません。しかし、自分の好みに改造できるところが面白いのです。
そして、軽バンだからなのか、後続車からは追い抜かれてばかりです。だから、安全なのかもしれません。だれも競争しようという気にならないのです。
もう、1年半で20,000kmを車中泊してきました。
面白い車「軽バン」とは・・・
以下は、参考資料です。興味のある方はお付き合いください。
日本特有の軽自動車
軽バンは日本特有の軽自動車なので、市場は日本だけです。なので市場が狭く自社だけで開発生産するのは経費が掛かって大変なことです。
その結果、OEMで販売しているのですね。最近は中古車でも世界から人気があります。特に新興国には輸出されていて注目されている車です。
今年タイのバンコクに住んでいる娘のところに遊びに行きました。
そこでは軽バンや軽トラックを改造し、後部席をカスタマイズしたタクシー「シーロー」が大活躍していました。
ベースは日本の古い軽バンや軽トラックです。元気なエンジン音で快走していました。エンジンが660ccと小さな商用車ですが、パワステ、オートマ、エアコンを装備した軽バン(商用車)は素晴らしい車だと思っています。
3速AT(Dレンジ)と2速の使い方
購入した軽バンは、三菱ミニキャブのOEMで日産から販売された「クリッパーDXハイルーフ」車です。
3速AT車で、エンジンは運転席の下にあるFR車です。フロントエンジン・リアドライブです。
ハンドリング
FF車が一般的になったこの頃ですが、FR車は懐かしい車種です。後ろのタイヤを回すことの面白さが体感できます。前輪が軽く感じコーナーで小回りが利くのです。
いままで乗ってきた車の殆どがFF車です。前のタイヤで車体を引っ張る感じなので、どうしてもコーナーでオーバー気味になります。
軽バンはFR車なので、駐車場や狭いコーナー、入り組んだ道などではとても小回りが利いてストレスを感じさせません。
3速ATの操作方法
クリッパーの場合実際に走行すると、ATのレンジは次の通りです。
1速:0~30㎞
2速:~70㎞
3速:~120km
特に2速では70㎞まで引張るのでエンジンが高回転になります。タコメータが付いてないので分かりません。
DOHCエンジンを思い出しますが、エンジンの回転数が7000rpm位まで回る感じです。レッドゾーンを超えるようなギリギリの感じです。
3速は80km辺りまでは静かで無理は無く、100km位だと6000rpmで回る感じです。先日長野県佐久ICから急用で高速を使いました。関越自動車道の所沢まで100kmで走行しました。問題は無く追い越しも可能でした。80~100kmでの走行は長距離でも大丈夫です。
坂道の走り方
問題は660㏄のパワーです。例えば長野県の山道や碓氷峠、特に長野県日本最高地点の峠2172mでは30㎞がやっとでした。
3速ATのDレンジのままでは速度がどんどん下がってきます。そこで、40㎞を切った時、試しに2速にチェンジしてみました。するとすいすいと60㎞まで
ストレスなく坂道を引張って行きます!
後日帰ってから色々調べてみて、良く考えると3速AT車は、街乗りがメインのため各レンジにトルクが大きく設定されています。その為、2速の守備範囲が広い事がわかりました。
それ以降は、2速の活躍が大きくなり、九州への旅は裏道の急坂の走行でキックダウンせずにあえて1、2速に落としてのスピードアップが効果を発揮しております。
回転数を上げても問題なし!
660㏄の小さなエンジンで一時的でも回転数を目一杯上げて走る事に抵抗と恐怖感がありました。なので高速でも80km前後で走っていました。
しかし、エンジニアのアドバイスを信じるのであれば、クリッパーでは高速回転でエンジンが破損したり故障することはまず起きないようです。
まれに整備もしないとスパークプラグの先端が老化で溶けてシリンダー内に落ちダメージを与え故障しエンジンを積み替えることがあるようです。整備をしていれば問題は無いと太鼓判を押していただきました。なので高回転でも安心して走行しています。
軽バンの足回り
乗用タイプの5ナンバーとは違い、4ナンバーの商用貨物バンです。初めてエンジニアから聞いたことは、軽バンは小さくてもトラックで貨物なのです。
ダンプと同じか・・・理由は
タイヤとホイールが違う
鉄のホイールなので初めはカッコ悪いからアルミに換えようと考えていました。
エンジニアに相談すると、貨物車なのでタイヤもホイールも重さや衝撃に耐えられるように頑丈に出来ているというのです。
この鉄のホイールはアルミホイールの様にカンタンに手に入りませんし、逆にアルミより高価かもしれません。強く頑丈なのです。その価値をはじめて知りました。
タイヤはトラック専用のタイヤです。しっかりした丈夫なタイヤが指定されます。車検も指定のホイールとタイヤ以外は通りません。
それだけに貨物の安全性が確保されている足回りなのです。またサスペンションも固めに設定されています。
ハイトワゴンと軽バンの違い
「スーパーハイトワゴン」は最近のN-BOXなどに代表される軽乗用車の一つのスタイルです。
エンジンが運転席の前にあり、前輪駆動を採用していて、5速ATやターボエンジンなど多くのグレードがあります。
乗り心地が良く人気となっています。
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tabito(旅人)