車中泊の旅で小さな軽バンを使うメリットはなんでしょうか?
今回は軽バンで車中泊をするメリットについて紹介します。
軽バンはそのシンプルさゆえにわくわくする車中泊の旅と生活が実現できます。
軽バンはシンプルだから自由な空間が作れる
軽バンって、小さな車だけど中に入ってみると結構広く感じるものです。
生活空間は軽バンの荷物を積むスペースで、だいたい奥行2m、横幅が1.2mだから、2人~3人用のテントとほぼ同じスペースです。
違うのは天井までの高さがあることです。ハイルーフを選ぶ生活で圧迫感が無くなります。
このスペースはひとりでも2人でも最低限の生活空間がつくれます。
それはぼくたち夫婦が2人で7泊の旅でも実証しています。
軽バンは荷物車だからたくさん積んでも余裕!
軽バンの一番の魅力は、たくさんの荷物がつめること。もともと宅配などで使われる仕事車だから、荷物を積みやすく全面フラットな床が最初から設定されていることです。
運転席後部は、大びん20本用ビールケースなら30~40ケースも積める容量があるのです。床はテントでも2~3人、またはセミダブルベットと同じ広さがあります。
シンプルな室内はさすが仕事車です。
つまりこのシンプルさが自由を生み出せるメリットになります。
余計な装備などないので、車体も軽いからたくさん積めることにもなります。乗用タイプとは違うので使い勝手がかなり良いのです。
仕事車の軽バンは小回りが利きます。どんな狭い道でもスイスイとはしります。
ぼくの軽バンは今では珍しい3速ATです。3速だけで120㎞/hまで走るのですから、逆を言えば1速あたりのトルクが大きいのです。
つまり高速以外の一般道なら、ストレスなく荷物をたくさん積んでも走れるのが軽バンの魅力計です。
走行距離84,000㎞の中古の軽バンで東京~九州の鹿児島の最南端「佐多岬」まで下道で14日かけて行きました。快適な旅でしたよ!
軽バンはわくわくする生活ができる空間!
雨が降ったら、軽バンの中に入ればいいし、晴れたら外にチェアを出してくつろいでもいい。
荷物がガンガン当たってもタフなボディだから、汚れたら洗えばいい。傷がついたらデザインになるよ!
気兼ねなく思いっきり遊べる車、それが軽バンの魅力です。
ひとり旅なら自分の部屋がそのまま移動するように、快適な空間となります。
自分だけの部屋にすれば部屋ごと海や山に移動するロッジのようになります。そこで寝泊まりするのは非日常的な世界が広がり、わくわくするものです!
軽バンの小さな馬力で十分な車旅ができる!
軽バンは仕事車だから、街中ではトルクが大きい。小回りが利いて、こまごまと走るのには最高のポテンシャルを発揮してくれます。
山岳道路もなんのその! 3AT660㏄ターボ無しの軽バンは標高2,172mの峠を制覇しましたよ。
問題は660㏄のパワーです。山道や碓氷峠、特にこの長野県日本最高地点の峠2172mでは30㎞でぐんぐん登りました。
運転テクニックですが、初めはDレンジのままでシフトダウンするのを待ちながら運転しました。とても急な坂ではパワーが小さく車が止まりそうでした。
3速ATのDレンジのままでは速度がどんどん下がってきます。そこで、30㎞を切った時、試しに1速にチェンジしてみました。するとすいすいと30㎞までストレスなく坂道を引張って行きます!
3速AT車は、街乗りがメインのため各レンジにトルクが大きく設定されています。
FR車だから、エンジンが前で後輪が駆動する。FF車のようにカーブでもたつかない。軽バンの恐るべきコーナリング性能はおすすめ。
高速道路を時速100㎞超えで走る事はめったにないです。時速80㎞でゆっくりとのんびりと風と自然を感じて走ればいい。
軽バンを相手に競争心を起こすような車に出会ったことは皆無。
だから、あおられたり、脅されたり野恐怖は皆無です。安心して普通に乗れるし、競争心も起きないのが不思議だ。
優しい人間に戻れるのが軽バンなのです。
高馬力だったりスピードの出る車に乗ると、変な競争心が起きてしまうが、軽バンに乗ると、そんなことはどうでもよくなるのです。
維持費はけっして安くはない?
軽バンは商用車で中古だから維持費や税金、高速料金などは安いです。
しかし、問題もあります。
それは燃費が12㎞/Lも走ればいい方です。ガソリンの燃費が良くないのですが、これは当然ですね。荷物車の宿命ともいえるのです。
この燃費は小回りが利いてひとりで十分な生活空間がとれることを考えると許せる範囲ではないでしょうか。
まとめ
軽バンは、軽キャンピングカーと違い何にもないシンプルな車体にシンプルで頑丈な仕事用のエンジンがくっついています。
乗り心地は決して良くはありませんが、頑丈で長持ちして、広くて思いのままに遊べる車です。
tabito(旅人)