車中泊の車内でWiFiルーターが無くても簡単にテレビを見る方法はないのでしょうか?
この記事では使わなくなったスマホと針金ハンガーで作った簡単なアンテナでテレビの視聴ができる方法を紹介します。
インターネットを使わないためWiFi不要です。
つまりお金がかからない方法といえます。
この方法は、お金をかけずに車内で簡単に車中泊先でテレビが視聴できるのがメリットです。
車中泊でテレビを見る方法とは?
車中泊でWiFiルーターを使わないでテレビを見る方法はとても簡単!
テレビはワンセグ付き中古スマホを利用して番組を視聴します。
そのためには、クリーニングでついてくるあの針金ハンガーでアンテナを作ります。
スマホテレビの電源はUSBを使うので省電力。車内のどこでも視聴できるメリットがあります。
今回ご紹介するスマホでテレビを見る方法で利用する材料は次の3つだけです。
- ワンセグが見られるスマホ
- クリーニングの針金ハンガー
- テレビアンテナ用のケーブル
ではここから具体的に車中泊でテレビを見る方法を次の順番で解説します。
- 車中泊のテレビ視聴でスマホを使う理由
- 車中泊用テレビアンテナの作り方
- 車中泊でテレビを視聴した結果
1.車中泊のテレビ視聴でスマホを使う理由
一般的に車載用ポータブルテレビの値段は1万円~5万円と高額でなかなか手が出ません。
「ならば車のナビにテレビが付いているではないか!」
はじめカーナビのテレビを利用しない手はないと思いダッシュボードについているカーナビ付属のテレビを使ってみました。
しかし、カーナビ付属のテレビを車中泊で使ってみたら不便なことが分かりました。
理由はカーナビは運転席で使うようにできているからです。操作も視聴も運転席が一番便利にできているのです。当然ですね。
そして、テレビを見るのは夜であり、場所は車の後部のリビングであり運転席ではありません。バッテリーは車のメインバッテリーを使い夜だからエンジンは止めています。
テレビを見ようとするとカーナビを立ち上げるのでメインバッテリーへの負担が心配です。なのでカーナビ付属のテレビは車中泊には操作と位置がイマイチで不便となり見送りました。
使うのはワンセグ付きスマホに決定
そこで思いついたのが、機種変で余っていた古いスマホです。
我が家にも3台は眠っていたので、そこからワンセグ付きを車中泊用に1台選びました。何よりもUSB電源だから車内で場所を選びません。どこにでも持ち運べて自由に見れます。
古いスマホでもテレビのスペックは高いです。カラーで画面もクオリティが高いので申し分ありません!意外でした^^
スマホテレビは機能満載!
スマホのテレビ機能には地方の局がセットできるソフトが入っています。長野から鹿児島までの車中泊では十分視聴できました。
スマホの画面は小さいけど意外と見やすい。
よく調べてみると7インチのナビの画面に近いのです。
自分の1万円ナビと同じくらいの画面です。
見るのに問題はありません。
キャブコンやバンコンのように大画面で自宅同様に見なくても、狭い軽バンの車中泊で楽しめればOKという趣旨です。
スマホの電源・充電はUSBだから便利
この素晴らしい特徴のUSB。ソーラーで充電したバッテリー〈12V)からシガレット用のUSBソケットを利用すれば充電もOKです。
余っていたUSBソケットを使っても十分視聴できました。スマホを満充電をにしてテレビを4時間視聴してもスマホのバッテリーは60%残る位です。
2.車中泊用テレビアンテナの作り方
テレビを視聴するのに必要なのはテレビアンテナです。
車旅ではよく見かけるテレビアンテナの一つに有名なヘンテナがあります。
長方形のループを2つ利用して作るアンテナです。
ヘンテナの作り方
ヘンテナの寸法は雑でもOK!
ヘンテナは、寸法が少し位違って雑に作ってもまた、多少変形しても良く電波を拾う適当であり良い性能のアンテナですね。
自分も2つ作ってみましたが、かなり適当でも良く電波を拾います。
専門的になりますがヘンテナは縦長の形ですが、地デジアンテナ(市販の八木アンテナ)と同じ水平偏波の電波をとらえます。
縦長なので場所を取らないという利点もあります。
アマチュア無線の経験から作りました。
それはそれは大昔に、アマチュア無線(当時のコールサイン:JF1GGO)を1972年に開局したのでいろいろなアンテナを作ってきました。
原点はその時に話題になったアンテナが「ヘンテナ」です。歴史は古いです。
当時の事を調べたら、
「1972年に アマチュア無線楽天 クラブ「相模クラブ」のミーティングで染谷一裕(JE1DEU)さんがDEUクワッドを提案したのがきっかけで、大久保忠(JH1FCZ)さんが中心となりヘンテナが開発されました。」とありました。
キャンピングカーに取り付けているのを見るとループを2つ重ねたモデルが多いです。
基本形のワンループだけでも4素子の八木アンテナに相当するゲインがあるので、テレビアンテナとしては十分な性能です。
材料はクリーニングの針金ハンガーを利用
アンテナは、クリーニングでついてくる針金ハンガーを使うので材料費は無料です。
家にたくさんあったクリーニングのハンガーを使いました。
設計はWebで公表されているものと同じですが、寸法は大体で大丈夫です。
写真のように縦30センチ横20センチの針金の単なる四角形です。
下から10㎝のところに同軸から線を出してループに取り付けるます。
同軸の線をそのままループにハンダで取付けます。
同軸の先から出た線を横に並行にするのがミソです!
ハンガーをまげて塩ビのパイプに取り付けテープを巻きました。
スマホのアンテナ部分にクリップで止めて視聴します。
アンテナ端子の無いスマホならば、適当にイヤホンジャックの金属部分にでもクリップで止めればOK.。
同軸ケーブルの心線にクリップを取り付けるだけです。
車には、塩ビのL字パイプ(計100円位)をルーフキャリアに取り付けて差し込めるようにしておきます。
見る時だけヘンテナをチョットさしてケーブルをドアの隙間から室内に入れれば大丈夫です。
3.車中泊でテレビを視聴した結果
スマホのテレビは便利で多機能で、現地のチャンネルリストをスマホが自動で取得してくれます。
西日本・九州の旅では各地のテレビ局にセットし視聴してみました。
その結果、地方の特色ある番組の視聴が問題なくできました。
車中泊でテレビ視聴できいた場所をまとめました。
視聴出来た場所の一覧
視聴場所 | テレビの視聴 | ヘンテナの利用 |
---|---|---|
青森「道の駅なみおかアップルヒル」 | 良好 | 〇(必用) |
山形「道の駅天童」 | 良好 | ◎(不要) |
福島「道の駅しもごう」 | 山間部で厳しい | 〇(必用) |
千葉県「外房興津」 | 海沿いで厳しい | 〇(必用) |
長野県「道の駅アルプス安曇野ほり がねの里」 | 良好 | 〇(必用) |
福井県「道の駅越前」 | 良好 | 〇(必用) |
京都府「道の駅舞鶴港とれとれセンター」 | 良好 | ◎(不要) |
島根県「道の駅湯の川」 | 良好 | 〇(必用) |
愛知県「道の駅藤川宿」 | 良好 | ◎(不要) |
岡山県道の駅「黒井山グリーンパーク」 | 良好 | 〇(必用) |
山口県「道の駅みとう」 | 良好 | 〇(必用) |
山口県道の駅「ソレーネ周南」 | 良好 | ◎(不要) |
大分県「道の駅竹田」 | 良好 | 〇(必用) |
福岡県「道の駅久留米」 | 良好 | ◎(不要) |
熊本県「道の駅竜北」 | 良好 | 〇(必用) |
鹿児島県「道の駅野方あらさの」 | 良好 | 〇(必用) |
視聴が厳しい場所もありましたが、アンテナ調整でなんとかクリア。
千葉県の外房興津では視聴ができませんでした(ラジオも厳しいエリア)。
道の駅は幹線道路沿いが多くロケーションの良い所なので、このワンループのヘンテナでも十分でした。
車中泊で使用した体験を紹介
車中泊の旅でテレビを視聴してよかった体験を紹介します。
「道の駅京都舞鶴」台風接近でテレビ大活躍
台風25号の接近 京都舞鶴〈2018年10月)ヘンテナ無しでもOK.
4,5時間は内臓のバッテリーで十分視聴できました.。
車中泊では、ソーラーで充電したバッテリーからスマホにUSB充電しておきます。
収納は、平たいアンテナなので邪魔になりません。
イスの下や天井でもアンテナの収納がOKです。
参考にしていただければうれしいです^^
ネット利用の時代でもテレビは便利
いまやテレビはスマホやタブレットで好きなだけ見れる時代になりました。
でも、このレトロでシンプルな方法はネットが使えない時でも十分利用価値があります。
WIFIを持っていなくてもテレビが無料で視聴できるのは嬉しいメリットです。
ぼくもネットでいろいろ視聴していますが、やはり車中泊ではこのシンプルな方法を今でも愛用しています。
そして地方局のリアルなテレビ放送はやっぱり車中泊で面白みがあります。
(追記2024年1月17日)車中泊でテレビが欲しくなる理由
本格的に長期の車中泊を始めるとテレビが欲しくなります。ネットで探すと値段も効果だし電源をどうするかなど結構面倒になります。
また、アンテナを購入したレビューをみると上手く映らなかったり問題もあるようです。
車中泊を始めたころはテレビは全く必要なかったです。
理由は、豊かな自然とお酒があれば十分だったからです。
しかし、東北地方(福島~青森)を車中泊で5泊6日一人旅をした時のことでした。
だんだん夕闇がせまって来たころ、なんか寂しく妙にテレビが欲しくなりました。
ラジオは非常用に持っていましたが、なぜかテレビが恋しくなるのですね。
この時思ったこと。一人旅の夜はテレビがあるとそれだけで実は安心できること。
車中泊の夜は「灯かり」と「テレビ」、そして寝るときは「ラジオ」がぴったりだと思いました。
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tabito(旅人)