目的のない旅へ
目的の無い旅は、自然体です。時間も、方向もなにもかも、気分と体感です。
昨年は九州には突然行きたくなり、翌日出発しました。
九州の最南端佐多岬。千葉県から日本海側を通り、14日間の車旅でした。

新潟県から東京に向かう途中でたまたま迂回したら、こんなところを通過することになった。
行き当たりばったりは、なにがおきるかわからないのです。

宮崎県で海を見たくなり迂回したらこんなところにたどり着いた。
神話の町「美々津」
偶然とはいえ、驚きました。

自然の音だけが聞こえる
風の音、虫の声、鳥の声、波の音・・・
なにも聞こえない静かな場所に行くことがあります。
耳を澄ますと、太古の地球の声が聞こえて来ます・・・

静まり返った山の中は、音の無い静かな世界です。
ただ、雪をかぶった山々と月が話しかけてくるようです。

波の音が心地よい。時間はゆっくりと進んで行く。
ゆっくりゆっくり空と海の表情が変わっていく。
時間を忘れてただ海を見ていた。

ダムがあったので行ってみた。だれもいない山の上にあった。
湖が静かに光っていた。

夕暮れ時は、山々が色を変えていく。
どこに泊まるか、成り行きで進んで行く。
ここは南アルプスが一望できる峠です。
山々がはるか遠くに見える山は、その峠を越えてきた山だ。

バックドアをあけると自由になる
どこか、無理をしているのかもしれない。
ひとりになると無理しなくなる。頑張ることから解放されるとき。
ゆっくり海をみているだけ・・・

海岸沿いは、海風が気持ちいいのです。
バックドアから入ってくる海風を受けて、一杯は最高です。

山々は太陽が沈むころ、うす紫色に変化していく。

高原の夏は涼しく、草むらから虫の鳴き声が聞こえてくる。

気を使わない
気ままなひとり旅をしていると、だれかと話したくなる時がある。
あんなに人が煩わしかったのに、恋しくなってくる時がある。
人生の先輩方は、どこか心が休まる。
少ない言葉から、あたたかいぬくもりを感じる。
「食べていきな」と親切におまけしてくれる。
心から感謝です。



準備ありきではない
道は未知であり、どこを通るかは自由です。
交通止めと出会う事もあり、それもまた旅の思い出となる。


ただ自然の中で呼吸をしている

前から頭で考えることが多い。
だから、計画や段取りをしてから行動してきた。
結果は間違いのない道だったし堅実な生き方でした。
新しいことへのチャレンジには石橋を叩いて渡ってきたのだから、疲れた人生でもあった。
年甲斐もなく、本当にやりたいことにチャレンジしてみたくなった。
なにも考えない
頭で判断するのではなく、触って、見て、感じたままに生きてみる。
行きたい方へ地図のない旅もたまにはいいのかも知れない。
先の事を考えすぎると、今を無駄にする。
今を大切に進んで行くのがこれからの旅だから。
tabito(旅人)