この記事のポイント
■ソーラーパネル充電は必要か
■50w×2枚でどれだけ使えるか
■ソラーパネルの取付方法について
■ソーラー充電方法について
軽バンでシンプルな車中泊を目指しています。電力をソーラーパネルでバッテリーを充電して使ったレビューです。これから始める方の参考になれば幸いです。
ソーラーパネル充電はなぜ必要か
2~3日程の車中泊であれば、自宅で充電したポータブルバッテリーを持っていけば十分に電力を使えます。リチュームイオンバッテリーの開発が進み、大電力でも使える様になりました。
しかし、そのバッテリーを積んでたとしても、長期間の車中泊では100vで充電できるところは殆どないので自給するしかありません。
昼間の移動走行中は、軽バンの発電機からの電力を使いますのでソーラーが無くても問題は生じません。
問題は、夜間から翌朝移動開始までの間です。車がエンジンを停止しているので、その間にバッテリーで給電することになります。停車中の車のバッテリーから使うと、バッテリー上がりを起こす可能性があります。
なので、別にサブバッテリーという形で用意する必要が出てきます。
なるべく電力を使わないようにするため、軽バンでの車旅・車中泊では小電力のUSB化を図り対応しました。停車中にどんな機器にどれ位電力を使うのかを実際の車中泊データから割り出しました。
必要な電気製品と1時間当たりの主な電力は以下の通りです。
■室内灯 USB電球 6W/h
■扇風機 5w/h
■充電 スマホ、デジカメ、スマホテレビ 6w~10w/h
■PC USB電源のWindows10タブレット 10w/h
同時に使うことはありませんが、計算では31w/h 程度です。
これを賄うバッテリー容量は、12Vのディープサイクルバッテリー20Ahで、2つ用意しています。結構小ぶりで小さいです。密閉しても問題はありません。
釣りのクラーラ―ボックス12L に上手く収まりました。

バッテリー容量は2つで480w/hです。計算上では最大480wが1時間使える容量です。
機器類の使用量は最大31w/hですから、480w/hの容量では約15時間の使用が可能となります。
実際には保護のため、ゆとりをもってバッテリー容量の30%程度を利用します。
480w×30%=144w/h 144w÷31w=5時間 ゆとりで5時間持ちます。
翌日にソーラーから充電する電力量を極力少なくして、すぐに満充電となるように設計しました。
50w×2枚でどれだけ使えるか
1日分の電力を夜の5時間だけ利用したとすると、144w分の電力があれば十分です。
1日分の必要電力144wをソーラーパネル50w2枚で確保します。
晴天では、発電量は50wソーラーパネルの1枚の変換効率80%として1時間約40w位が発電されます。2枚だから1時間で160w分の電力を充電できます。
144w/日÷160w/h = 約1時間弱。 約1時間もあれば、1晩分の電力が充電できるのです。
車の屋根にソーラーパネルを搭載しているので、日の当たる所では常時充電していますから、夕方には2つのバッテリーが満充電となっています。
通常は、2日~3日分のUSB電力を賄う事ができるので、軽バンでの車中泊では十分なのです。
ソーラーパネルの取付方法
軽バンの屋根の上に2枚を取付けます。ルーフキャリアを取付けてからL字アングルでソーラーパネルの両サイドを固定します。

U字ボルトでルーフキャリアに取り付けて終了します。半日で十分に取付が可能です。
ソーラー充電方法
これはソーラーパネルからバッテリーに充電するシステム図です。
この車では、2系統を用意しています。片方が故障してももう1つが稼働していれば電力が賄えるからです。

図のように2系統で設定したあります。冷蔵庫等を使う事も可能ですが、そこはシンプル化を図っていますので冷蔵庫を使わない車旅を目指しました。
パネル装着による走行への影響
高速道路で100㎞で試験しましたが、全く影響はありませんでした。風きり音も聞こえませんでした。
軽バンのエンジン音が大きいので、聞こえなかったのかもしれませんが・・・
ルーフキャリアがしっかりしているので、パネル2枚を取付けて走行しても問題はありませんでした。
まとめ
軽バンでシンプルな車旅を目指すには、必要最低限の電力を賄う事を計画しなおしました。
実際に長期車中泊をするとそんなに電力を使うものではありません。PCでブログに記事をアップしたりスマホやデジカメの充電がメインでした。
情報収集は主にスマホがメインですから、昼頃までに走行充電して1日分は間に合います。ソーラーで充電したバッテリーを使うのは夜の3~5時間だけです。
軽バンでUSBメインであれば、これだけに電力容量で十分とも言えます。
tabito(旅人)