(公開:2018年12月11日、更新2019年10月15日)
車旅でソーラーシステムを導入する時に一番迷うことは、どんなシステムをどの様に導入し、お金はいくら位かかるのか?という問題です。

ここでは軽バンに簡単に設置する方法を紹介いたします。
初心者が最も簡単ですぐに出来る方法
ソーラーパネル1枚とディープサイクルバッテリー1台
50Wのソーラーパネル1枚と20Ahのディープサイクルバッテリー、そしてコントローラーを使います。
もっも簡単ですぐに設定できて30分もあれば充電を開始して、バッテリ―が充電されたらすぐに使えます。

ベースキャリアに取り付けてから、軽バンのルーフに取り付けます。写真は、ソーラーパネルを2枚並べてベースキャリアに取り付けたところです。

バッテリーの選定
ディープサイクルバッテリーを使います。
ディーㇷ゚サイクルバッテリー20Ahとは、普通の車用バッテリーではなく密閉されたバッテリーで電圧がかなり下がっても充電すると元に戻るのに適したバッテリーです。

水素ガスが発生しないので、車内設置OK.
充電しても酸素ガスが発生しないので、安心して車内にセットすることができます。普通のバッテリーだと充電中に水素が発生するので、密閉された車内では危険ですから初心者の方には勧めません。
2万円前後で設置可能
単結晶ソーラーパネル、チャージコントローラー、バッテリー、専用ケーブル類で安いネットショップでは2万円以下で購入が可能です。パネルの材料や制作方法により多少値段は変わってきますが使ってみて実用になった50wセットです。
ソーラーパネルの大きさは、約80㎝×60㎝位をベースに様々です。写真を見て頂くと想像できると思います。バッテリーも意外と小さく邪魔になりません。
はじめよく理解できなかったのですが、実際に繋いで動かしてみると面白い程に分かってきます。「習うより慣れろ」ですね^^
50wパネルを選んだ理由
初めてソーラーを考えたときは何も分かりませんでした。なのでネットで、配線方法やバッテリーの接続方法など調べました。
レヴューも見ましたが感覚が全くつかめませんでした。「実際にやってみよう!」決心しました。そしてリサーチ。
50wを買って良かったとリピーターの方がいたので、それを信じで17,000円程を投下し購入しました。
結果はOK!満足です。
50wソーラーパネル1枚で十分な車中泊が可能でした。
このシステムで可能なこと。
バッテリーの性能も実際にやってみないと分かりません。勉強しましたが本当に使えるのかどうかは、判断できませんでした。実際にやってみて分かったこと。
(1)スマホ2台を1日に2回充電したが全く問題なし。40%前後からの充電です。
(2)USB扇風機を2台を一晩使ったが問題なし。
(3)室内灯(100均のUSB電球1つ)夜4時間利用したが問題なし。かなり明るい。
(4)機種変で使わなくなったスマホ(テレビ用)1回充電。
(5)ミラーレスカメラのUSB充電1回
(6)車内USB常夜灯を24時間付けっぱなしで、現在5か月目で稼働中。
(1)~(5)を同時に使うわけではなく、時差もありますし、その間昼はソーラーがバッテリーに充電するので、使いながら充電というルーチンです。バッテリーが無くなったという事はありませんでした。
その後50wパネルを2枚に増設した。
理由は50w程度のソーラーパネルは晴天時で1時間当たり20V・2A程度(20v×2A=40W)の電力を発電します。
6時間で満充電となる。
50w発電するソーラーパネルなのに40wしか実際には発電しません。効率は80%位でしょうか。12V20Ahのバッテリーは容量が240Wですから大雑把にみて、6時間で満充電となります。
昼の移動中に殆ど満充電となり夜に間に合う。
実際にはそんな感じです。だいたい昼間の移動中に満充電になります。
難しいことは後ほど学ぶとして、バッテリー240whを消費電力45whの家庭用テレビを見ると240wh÷45wh=5.3時間。
理論上は約5時間見る事が出来る感覚です。インバータを使ってAC100V試したことあります。36Ahのバッテリーに150Wのインバータを繋いで20インチ(消費電力47W)を2時間見たことがあります。
電圧は13.6V(満充電)が12.4Vに落ちました。バッテリーの30%位消費した計算でしょうか。
ソーラー2枚は、バックアップ用にしたから。
2システム派にした理由は、故障した場合のバックアップです。機械はいつか壊れます。なので保険としてもう1セット追加しました。

コントローラーからUSBが直接取れる。2系統をまとめた。

安いクーラーボックス980円に、バッテリーが2台が丁度収まりました。倒れる心配もなく安定して利用できています。

軽バンにソーラーパネル50wを取付けた効果について
現在2セットで運用していますが、電力は余り気味です。
冷蔵庫や大型テレビ等を設置する場合は、200wソーラーで105Ahのバッテリ―2台と1500wのインバータでも足りません。
発電機を積むか、走行充電と併用するか、リチュームイオンの最新版のバッテリーを入れれば家庭用クーラーも可能でしょう。
車中泊の旅では、それほど電力を使わない。
しかし、それだけの電力を旅の間に使うとは思えません。一か所に長期滞在したり、短期間でのキャンピングカー旅行で外部電源を利用するにはいいかもしれませんが、実際には利用頻度はかなり少ないです。
シンクや冷蔵庫の使用頻度は少ない。
冷蔵庫やシンクを取付けたキャンパーのなかには、すでに撤去した方もおります。旅の日数と実際に使う器具を考えてから、大型のソーラーを入れるのもありかと思います。
シンプルにまとめるなら、50wパネル1枚。
初めは50wソーラーと20Ahのバッテリーでも、必要最低限の電力は賄い九州往復3740㎞しましたので、おすすめします。もし、大型の100wや200wパネルに交換して50wが余ったら、50wは庭や室内の非常用照明にも使えます。
50wソーラーパネル1枚で、1200㎞の旅では不満はなかった。
車旅で電力を賄うために軽バンにソーラーパネル(50W)1枚を取り付け、最初のテストは6月に5日間試験的に山梨から長野岐阜、能登半島を経由し新潟から千葉の自宅まで1200Kを走ってきました。
台風25号通過 曇りのち雨 京都舞鶴港
10月、京都舞鶴港で台風25号をさけるため待機しました。1日目は夕方から車中待機で電気を使ったため、PM10時ころにメインシステムの電圧はギリギリです。

バックアップ用の必要性。
バックアップ用のシステムに切り替え一晩中照明と扇風機2台を使いました。2日目は朝から台風の影響で外に出られず中での作業です。
バックアップ用のバッテリーは午後までもちました。その間、雨の中でもAのバッテリーは90%まで回復し夕方から翌朝までもちました。
3日目朝、台風も去り、舞鶴を出発しました。片方がたえず満充電となっている安心感がありました。
ソーラー発電は天気に影響されるため、片方が使い果たしてもバックアップ用にもう一つがいつも満充電となっていると安心ですね。
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tabito(旅人)