まだ雪が残る早春の下野街道を北に向けて通過していました。
栃木県(下野の国)日光から下郷町の大内宿を抜け会津美里町(旧:会津本郷町)から会津若松まで至る道を下野海道(会津西街道)と呼びます。
現在はこの県道131号線を「大内宿こぶしライン」と呼んでいます。
下郷町「大内宿」の街道を進む
この道路の下郷町から入ったところに大内宿があります。古民家が立ち並ぶ山村で今では全国にも名が知れて取材も多くなりました。
大内宿を通り過ぎて少し行くと道が分かれ三叉路になっています。
左は細道で右は普通の山道ですが車は通れます。
道が分かれるところに石碑が立っていました。よく見ると「追分」という字が彫られています。
御側原追分で休憩
「御側原追分」とあります。「左結能峠」「右大内峠」と書いてありました。
当時の人々が峠を越えて往来した道は、どこか未だに生きているようです。
左の結能峠
会津高田町の結能と大内宿を結ぶ峠です。現在は通行ができないようですが、利用していた頃はおとても急な勾配の峠で階段状になっていたようです。
右の大内峠
右側が大内宿から会津美里町(旧:会津本郷)に抜ける道路です。大内ダムまでは多少登りダムを過ぎるとその後は下りになります。
大内ダムまで車を走らせ上まで行くとダムがありました。
都の水にも劣らず「薬水」
1180年宇治川の戦いに敗れた高倉宮以仁王が無事に都落ちして大内についたどり着いた時の歴史にさかのぼる言われがある水でした。
冷たくておいしい水でした。
農家のそば屋
道の駅「しもごう」から町中に行く途中左に折れる細い道があります。
そこから2kmほど入ると農家をそのままそば屋にした食堂があります。
郷土料理「しんごろう」
囲炉裏がのこっていて、しんごろうを炭火で焼いていました。
囲炉裏は炭火で遠赤外線だから、しんごろうの奥まで火が通っていて素朴なみそ味です。
うるち米を半つきにして竹串にさし、炒ってすり潰したじゅうねん(えごま)に、味噌‣砂糖・醤油を加えたじゅうねん味噌をぬって、炭火でやいたものです。
いわな・やまめ・はや等の川魚を囲炉裏で焼いている
会津のそば
会津はそばが美味しいところです。十割そばです。
米もそばも自家製だから、素朴で大自然の味がするのです。
おわりに
東北地方には、まだしらないことが山ほどあります。
ちょっと立ち寄ったところでも、このような歴史や郷土料理があります。
車旅で車中泊はいいものですね。
追記:新型コロナで車旅自粛
2020年3月下旬ごろ新型コロナウイルス感染症による外出自粛となりました。車旅も万が一地方にウイルスを運ぶことになったら大変なことになります。なので現在は車旅は自粛しております。