軽バン【茶室空間】車旅の居心地とは

軽バン車中泊改造
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軽バンの室内はなぜ居心地がいいのか。日本の伝統「茶道」における茶室との比較をしてみました。

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茶室の広さ

「茶室」の大きさを調べてみました。基本的に茶室を表現する時には、通常は畳の枚数で表現するのです。

台目畳(だいめだたみ)

通常サイズの畳より一回り小さいサイズ(4分の3ぐらい)の畳を「台目畳(だいめだたみ)」と呼びます。

「台目」は茶室の大きさを表現するときの重要な言葉です。

千利休プロデュースの茶室

一番小さなサイズで「一畳台目」となります。普通サイズの畳1枚と4分の3サイズの台目畳1枚です。とても小さなスペースです。2畳に満たない茶室に合計3人~4人が座ることになります。

利休がプロデュースした「待庵(たいあん)」はこのサイズです 。通常の畳1枚には亭主と道具が乗ります。客側はだいたい2から3人が座ります。

4分の3サイズの台目畳

通常の畳のサイズは、3尺×6尺(910mm×1820mm)となっています。単純に計算すると、その4分の3サイズは、682.5mm×1,365mmになります。

軽バンの広さは茶室相当だった。

軽バンのフルフラットな後部荷台の実寸の広さが、約1,200mm×1,900mmです。

この広さは、ある時はゆとりの台目畳サイズでもあり、ある時は亭主と道具が乗る1畳サイズにもなります。

おひとり様「茶室サイズ」が軽バンの広さではないでしょうか。

茶室の天井高は、成人男性の頭が天井に当たることを注意しないと歩けないような高さです。軽バンハイルーフの天井高も似たような感じです。

軽バンは、日本伝統の落ち着ける茶室空間

Webで検索していると、茶室を軽バンに作って日本中を回っている方がいました。招かれた方の感想では妙に落ち着くとのことです。

勝手な感想ですが、軽バンの内寸の広さは、実はこの伝統的な日本文化に根付いた広さではないかと推察します。

密談や情報が漏れないようにあえて狭くしたり天井の高さを変える事で上下を分けたりと、工夫がなされていたことが分かりました。

泊まれる茶室をテーマに千利休をイメージしたカプセルホテルが誕生したのはつい最近のことです。

出典:株式会社SENプレスリリース
出典:株式会社SENプレスリリース https://www.hotelzen.jp/

シンプルで狭いけれど、どこか落ち着く空間。個室居酒屋にも茶室等の工夫がされたり、カプセルホテルや外国人を対象にした2畳に満たない個室のホテルなども出てきました。

手放せない軽バン

日本の自動車メーカーが作った日本人のための軽バン。それは日本古来のDNAが継承されている居心地のいい空間と便利さを追求した日本独自の車だったのかもしれません。

緻密に計算された車内空間は、日本ならではのものではないでしょうか。海外では軽バンがとても人気で品薄状態が続いているようです。

いよいよ手放せなくなってきた「軽バン」です。

コンパクトカーから軽バンに戻る

先日、コンパクトカー「トヨタパッソ」での車中泊を実験してみましたが、車中泊はできるのですが、落ち着きません。寝てみるとCTスキャンに入ったようで圧迫感があります。

2~3泊なら問題は無いのですが長期になるとやはり軽バンの広さが欲しくなります。

軽バンに戻り、車中泊をしてみると、寝た時の天井の絶妙な高さは圧迫感が無く、妙にリラックスできるのです。寝返りも大の字になってバタンと倒れてもゆとりがあります。

座った時も同じです。目線の外にある景色を眺めながらのお茶は格別で。落ち着くのです。

まとめ

日本文化に根差し、日本のユーザーの満足度を上げてきた軽バン。この文化が生んだ車は、日本の狭い土地と道路が似合っているのかもしれません。

狭い日本での車旅、軽バンでゆっくりと茶室空間を味わいながら旅をしたいと考えています。

tabito(旅人)

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