九州は温泉の宝庫として知られ、その数や質の高さから全国的にも人気の観光地です。
さらに、車中泊をしながら旅をすれば、自分のペースでゆったりと九州の温泉を巡ることができます。
では、車中泊の旅では、どんな温泉地がいいのでしょうか?
今回は、初めて九州で車中泊の旅を計画している方向けに、「温泉が近くにある道の駅」を中心としたおすすめのプランを紹介します。
車中泊に便利な「温泉が近くの道の駅」とは?
道の駅はドライバーにとって便利な休憩スポットですが、九州には温泉が近くにある道の駅が多く存在します。
これらの施設では、温泉で疲れを癒しつつ、道の駅で車中泊に必要なトイレや駐車スペースなども利用できるため、旅の拠点として最適です。
また、地元特産品の販売や食事処もあるので、旅の楽しみがさらに広がります。
以下に、特におすすめの温泉が近くにある道の駅をいくつか紹介します。
1. 道の駅「ゆふいん」(大分県)
温泉の魅力
全国でも珍しい「青湯」がある湯布院温泉。源泉数が全国2位、湯量が全国3位という有名な温泉地です。さまざまな効能が期待できる温泉としておすすめです。青湯の体験を記事の末尾で紹介します。
観光スポット
由布院盆地を一望できる展望台「狭霧台」、シンボル的存在の「由布岳」、オンセンミズゴマツボの全国的にも珍しい生息地「金鱗湖」など見どころ満載。
標高は1.584m
車中泊ポイント
道の駅ゆふいんは大分自動車道・湯布院ICを降りてすぐです。由布岳を望み、観光には便利な拠点です。お食事処「岳庵」があります。周辺の道路や観光案内の専属案内人が常駐。
- 大分県由布市湯布院町川北899-76
- 大分自動車道「湯布院ICすぐ前」
- 福岡市〜2時間:熊本市〜3時間:大分市〜1時間:別府市〜50分
公式サイト:道の駅ゆふいん
2. 道の駅「ながゆ温泉」(大分県)
温泉の魅力
長湯温泉は、古くより心身の病を癒やす「湯治場」として親しまれてきました。最大の特徴は、炭酸ガスが豊富に含まれた“炭酸泉(二酸化炭素泉)”といわれる泉質。記事の中で体験を紹介しています。
観光スポット
近辺には、炭酸泉で有名な「ラムネ温泉館」、美しい水を汲みに来る小津留湧水前の大人気の豆腐屋「湧水茶屋」など、見どころが沢山あります。
車中泊ポイント
店舗・売店:8:00~18:00、御前湯(市営温泉):6:00~21:00があるので便利です。夕方になると駐車場が混むので早めの到着がおすすめ。コンビニも近くにあります。
公式サイト:道の駅ながゆ温泉
3.道の駅「竹田」(大分県)
温泉の魅力
炭酸泉で有名な長湯温泉が近くにあります。この日本でも指折りの炭酸泉が道の駅に併設されています。それが、長湯温泉療養文化館「御前湯」です。
公式サイト:御前湯
観光スポット
道の駅竹田の魅力は、大分県の一村一品としても知られる『サフラン』です。今から100年前、明治36年に竹田に持ち込まれ、現在では日本一の生産量を誇るまでになっています。
車中泊ポイント
こじんまりした道の駅です。トイレはきれいで、湧水が組み放題という恵まれた環境です。採れたての野菜たっぷりメニューのレストラン、 地元特産品や農産加工品が揃った直売所があります。
1月から5月まではいちご狩りも楽しめます。
長湯温泉まで車で40分程度かかりますが、道の駅ながゆ温泉の駐車場が混んでいるときは、この「道の駅竹田」がおすすめです。
公式サイト:道の駅竹田
4. 道の駅「阿蘇」(熊本県)
温泉の魅力
道の駅阿蘇から歩いて2分にある日帰り温泉「夢の湯」があります。内風呂、露天風呂、遠赤外線サウナ、水風呂の他、ゆったりお風呂上りにくつろげる畳の休憩室、そしてエントランスの右側に足湯があります。
観光スポット
道の駅内では、阿蘇産の精肉や乳製品、スイーツ、手作りのお弁当など阿蘇の特産品が豊富です。阿蘇産の乳製品や肉を使った料理が味わえます。ASO田園空間博物館。
車中泊ポイント
正面に雄大な阿蘇五岳を望むことのできる熊本県阿蘇市にある道の駅。駐車場台数:164台。
公式サイト:道の駅阿蘇
温泉を利用する際の注意点
道の駅近辺の温泉を利用する際には、以下の点に注意しましょう。
地元の方で混雑する場合もありますので、事前に最新情報を得てから行くことをおすすめします。
- 営業時間を確認する 温泉施設の営業時間は道の駅によって異なります。事前に確認しておき、時間内に利用するようにしましょう。
- タオルや入浴セットの準備 タオルやシャンプーなどを持参すると便利です。一部施設では貸し出しや販売もありますが、割高になる場合があります。
- マナーを守る 温泉内では他の利用者に配慮し、静かに行動することが大切です。また、入浴前にはしっかり体を洗いましょう。
- 混雑を避ける 夕方や週末は混雑することが多いので、できるだけ時間をずらして利用すると快適です。
車中泊の基本ポイント
車中泊を快適に過ごすためには、以下の点に注意しましょう。
- 防寒対策 冬場の車中泊では、寒さ対策が必須です。寝袋や毛布を準備し、車内を暖かく保ちましょう。
- 食事の準備 道の駅のレストランが閉まった場合に備え、軽食や飲み物を持参するのがおすすめです。
- マナーを守る 道の駅は公共の施設です。他の利用者の迷惑にならないよう、ゴミの持ち帰りや静かな行動を心がけましょう。
大分・熊本の温泉を車旅した体験談を紹介
車旅行でおすすめの九州3大温泉【別府・湯布院・長湯温泉】湯めぐりの旅をしました。
今回は車中泊ではなく、現地でレンタカーを借りての車旅です。
パック旅行を利用し現地でレンタカーを借りてドライブと温泉で有名な大分の湯めぐりをする、2泊3日の車旅となります。
九州まで飛行機を利用
羽田空港から大分空港:JAL:1時間30分
今回は現地の温泉でゆっくりした時間を過ごすため、東京から飛行機を利用ました。
車中泊を愛する者として飛行機を使うのはちょっと物足りない気がします。
今回は女房が温泉タイムをしっかり取りたいということで譲ることにし、レンタカーで車旅行を計画しました。
羽田空港から大分空港まで約1時間ちょっと。
実に早いですね・・・
大分空港で1日500円でレンタカーを借りる
激安のレンタカーか?
いえいえ、これはパック旅行のオプションでオリックスレンタカーで1日500円なのです。
車は1000㏄でスバルジャスティです。フルフラットで車中泊が出来ます!
別府温泉、湯布院温泉、長湯温泉を2泊3日
大分県は水が美味しく、温泉が有名なのです。昨年軽バンで千葉県から車旅行で来た時には、美味しい水をたくさん飲みました。
1日目:別府温泉をレンタカーで巡る
海地獄と再会する。ここは今回で2度目の訪問です・・
別府の山の上にある「明礬温泉」にいく
明礬は、ミョウバンと読みます。あの有名なミョウバンの事です。
硫酸カリウムアルミニウムのことで、ローマ時代から使われてきました。
質の悪い水に入れて不純物を沈殿させたり、食物のあく抜き、さらには消臭効果もある優れものです。
明礬温泉では、この明礬を古くから作って来たところなのです。
1泊目 大分市内のビジネスホテル
このパック旅行には、ホテルと旅館の宿泊が付いています。追加料金なしのホテルは、大分では「法華ビジネスホテル」です。
大分県庁の近くのビジネス街です。よって、夜は女房のお酒の付き合いで居酒屋へ。
朝食はバイキングが付いていて、たっぷり頂きました。大分名物が、ほとんど揃っていて、とり天はたらふく食べました。
2日目:長湯温泉と阿蘇くじゅう国立公園ドライブ
ラムネ温泉(炭酸泉)
ご存じのラムネ温泉。温度がぬるく入っていると体中に炭酸の泡粒が付きます。
ぬるいので何時間でも入っていることができます。
もう一つ、隣の温泉に入る。かじか庵「湯の花温泉」
昨年軽バンで九州一周した時に立寄った温泉。
炭酸泉で炭酸が溶け込んでいます。
道の駅竹田(たけた)で車中泊
前回、車中泊した道の駅竹田で、ほぼこのエリアを網羅できます。
道の駅竹田は、国道442号沿いにあり、採れたての野菜たっぷりメニューのレストラン、 地元特産品や農産加工品が揃った直売所があります。
ゆったり過ごせる道の駅で、近辺を散歩すると、きれいな水がゴンゴン流れています。
無料の汲み水は、とってもおいしい水で感動しました。
阿蘇くじゅう国立公園
あいにくの雨模様でしたが、ものすごく広い台地で圧倒されました。
熊本に少し入り、ドライブインで牛肉を食べました。
道の駅阿蘇
道の駅阿蘇では、休憩で立ち寄りました。牛肉の料理がおいしかったです。
ぐるっとくじゅう周遊道路をドライブして、湯布院の旅館に到着しました。
2泊目:湯布院の宿「野蒜山荘」
野蒜山荘に到着。
「のびる」と読みます。料亭のようなエントランスです。
野蒜山荘には、家族風呂(内湯+露天風呂)が多数あり、予約なしで自由に使え、その他、男女の露天風呂と浴場があり、全部入浴ができます。
泉質は透明でスベスベします。
ここが青湯でも有名な温泉です。
自然条件により、青くなることがあるようですが、今回も青いお湯の色に近かったです。
温度は高く、地下水と丁度良く混じり入浴しやすくなっています。
贅沢な造りで、あちらこちらに温泉が設置してあります。
今回の部屋には、露天風呂がついていてゆっくり温泉に入りました。
食事は、夕食、朝食とも大満足の品揃えで食べきれません。
どれも大分の郷土料理で手が込んでいます。写真を忘れました。
3日目:朝から湯布院の温泉に4回入る
朝4時から、部屋の温泉でリラックス・・・
朝食前に、露天風呂でリラックス・・・
食事後に、せせらぎが聞こえる露天風呂でリラックス・・・
そして、次の温泉へ立ち寄る。
湯布院 山のホテル夢想園
10時から入れる温泉です。由布岳を見ながらのんびりと1時間入りました。
広くきれいな露天風呂からは、由布岳が良く見えてゆったりと入れます。
レンタカーで来られた方々が多く車旅行での人気が伺えます。
カメラ忘れたので、写真は無しです。駐車場で撮影しました。
由布岳が良く見えます。
11時過ぎまで、温泉でリラックス。
大分空港へ戻る
14時40分のJALで羽田に帰るのですが、山のホテルから約60㎞あります。
このドライブは絶景の場所を通るので、帰り道も大自然を楽しみました。
由布岳を越えるドライブができる道を通り、別府湾へと降りて湾沿いに大分空港へ向かいます。
温泉巡り車の経費
オリックスレンタカー(大分空港)
レンタカー代:500円/日 3日間 1,500円、
保険(任意):1,200円
ガソリン代 :18リットル 154円/L 2,786円
走行距離:256km
3日間合計:5,486円
九州温泉旅行パック代金
日本旅行・ジャルパック :紀行倶楽部春夏・九州スペシャル
2泊3日 30,800円+野蒜山荘差額10,000円= 40,800円
・往復航空運賃
・法華ホテル(朝食バイキング付き)1泊
・野蒜山荘(夕食・朝食付き)1泊
大分空港で食事後出発。
羽田空港には約1時間で午後4時過ぎには到着しました。
まとめ
九州の温泉と道の駅を巡る車中泊の旅は、リラックスしながら自由に旅を楽しむ絶好のスタイルです。
今回は車中泊と温泉巡りの旅を紹介しました。
「温泉が近くにある道の駅」を中心に計画を立てれば、快適な車中泊と地元の魅力を同時に満喫できます。
ぜひ、次の休暇には九州の温泉巡りを計画してみてください。
新しい発見と癒しの時間が、あなたを待っています!