快適な車中泊をするなら「フラットな床」は重要なポイントです。
軽バンにフラットな床を作る方法は当ブログですでに紹介しました。
では、1,000㏄クラスのコンパクトカーにフラットな床は作れるのでしょうか?
この記事では、「1分」程度であっと言う間にフラットな床にセットする方法を紹介します。
簡単でだれでもすぐに作れます。
車中泊はフラットな床がいい!
車中泊でデコボコした床や、足が曲がったまま寝るのはつらいものです。
できれば車中泊の車内の床はフラットな方がいいですよね!
しかし、車中泊の皆さんもご苦労しているように、フラットな床を作るのはとっても難しいのです。
初めからフラットになる床を持つ車ならいいのですが、フラットにならない車の場合は工夫がいります。
今回は、さらに小さいコンパクトカー「パッソ」の床をフラットにしたいのです。
身長170cmクラスの人が足をのばして寝れる「フラットな床」を考案しました。
コンパクトカーにフラットな床を作る方法
コンパクトカー「パッソ」は1,000㏄で小さいのです。
後部座席はご覧の通りです。
実は座面が前の足元にスライドして低くなります。
後部座席を倒してなるべくフラットになる様に、運転席と助手席を一番前までスライドさせて前方に倒します。
なんとか170~176cm程度の空間ができます。
ここからがワザの見せ所です。
フラットな床と言っても、作るポイントがあります。
- 頭と背中がフラットな面にあれば、フラットに感じる
- 足元は意外にフラットでなくても気にならない
つまり、頭と背中から腰骨の上あたりまでがフラットならOKです。その状態で寝てみると、実に快適なフラットな床に感じます。
なので「45cm×90cm」の板を4枚作ります。コンパネ1枚で可能です。
まず板を1枚、前の座席に立てかけます。
次に床に敷く「45cm×90cm」の板を下の写真のように配置します。
2枚の板は、ただ重なっているだけですが、これがワザです。
人が床に敷いた板の上に寝ると、その重みで2枚の板は張り付けたように固定されて動きません。
ボルトや蝶番(蝶番)などの金具は一切不要です。
この板の上に毛布やマットを敷くだけで、フラットな床になるのです。
写真を見ると、頭が乗る板の下は空間です。
しかし、」板が斜めに立てかけてあるので、落ちることはありません。この空間は、靴箱になります。靴を立てかけて収納できるのがメリット。
寝ながらすぐに取り出せます。ただし、自分の靴は隣のベットの下に入れると取りやすくなります。
写真は、170cmの2人が足をのばして寝れるスペースになっています。
寝ない時は、前の席に寄りかかれば座椅子にもなります。
折りたたみテーブルを置けは、食事も可能です。
要らない荷物は、助手席や運転席の足元など空間があるので、夜はそこに収納します。
ひとり旅なら、ゆとりで使えます。
1分でフラットな床にセットできる!
この方法だと、約1分あればフラットな床が完成します。
しかも、手順を工夫すると車外に出なくても、セットできるのです。
雨の日には車内でフラットな床にすることができるから、便利ですね!
このアイデアは、登山用テントの設営を短時間でする方法から学びました。
車中泊でひとり旅の場合
ここまで紹介した方法で同様にフラットな床を作ります。
ポイントは、写真のように助手席だけを倒してフラットな床にすることです。
運転席はそのままです。
外に出ることなく、運転席に移動できるので便利です。
フラットな床を使ってみた感想
超簡単にセットできるフラットな床で車中泊をテストしてみました。
セットする時間は慣れると1分もかかりません。あっという間にフラットな床になります。
実際に2人(妻とぼく)で車中泊をしてみました。
お互いに体が触れることはありません。身長が170cmに満たないぼくですが、足もまっすぐ延ばせるし、寝返りも問題なし。
フラットな床が、空間に落ちることもありませんでした。しっかりと安定していました。
朝まで、ぐっすり安眠ができたと妻も大喜びでした。
まとめ
ぼくは通常は軽バンで車中泊をしています。なので広い空間を使っていました。
軽バンと1,000㏄のパッソとの違いは、車内の広さです。
軽バンは奥行200cm、幅120cmとれます。パッソは奥行170cm前後、幅120cm前後です。
つまり奥行が30cmばかり短いのです。天井も低いので圧迫感があるかと思いましたが、意外と快適な空間になります。
小さな車でも工夫次第で車中泊ができるので是非チャレンジしてみてください。