車中泊で車内の温度や湿度を知ることは重要です。知らぬ間に温度が上がっていたり、逆に極度な低温では危険を伴います。便利なグッズを紹介します。
車中泊では車内温度を確認しましょう!
真夏の炎天下に駐車した場合、車内は相当な高温になっています。その温度はどれ位でしょうか?
温度計で計ったことがある人は少ないですよね。
JAFが真夏の炎天下でテストをしました。
JAF(日本自動車連盟)では、真夏の炎天下で車内温度がどのように変化するのか、テストを行い報告しています。
測定条件
・8月の晴天で外気温35℃
・昼12時から16時の4時間
・黒色のボディの車
・窓を閉め切った状態。
2019年8月も、こんな感じですね。丁度よいデータです。
エンジン停止 30分後 45℃
12時にエンジンを停止させて、わずか30分後の12時30分頃には車内温度は約45℃を記録しました。
3時間後 55℃を超える!
その後も上昇を続け、15時頃には55℃を超えてしまいました。この温度は、どの位の温度なのでしょうか?
50度では2~3分で低温火傷を生ずるといわれています。
44~45℃は生存限界の境界線で、気合と根性で頑張っても数時間しか耐えられない。人体でもっとも熱に弱い脳には、体温が上昇しても熱い血液が届かないシステムが備えられているのだが、冷却そのものがままならぬ気温では、熱い血潮が脳を破壊する。45℃を超えると細胞のタンパク質が変性し、回復はおろか生存の見込みも薄い。
出典:気温が45℃になったら人間って生きられるの? -もしも科学シリーズ
窓を3センチ開けたら・・
車の全ての窓をそれぞれ3㎝程度開けた状態
30分後:約40℃
3時間後:約45℃
JAFによると、「若干の低下がみられましたが、それでも車内に留まるには厳しい車内温度になることが分かりました。」と報告しています。
温度や湿度を計るグッズ
いったいどれ位の温度になっているのかを知ることは重要な事です。特に幼い子供や高齢者を暑いままの車内にのせると危険です。温度を下げてから乗車させるなどの工夫が必要です。
タニタの温度計。-5.0℃~50.0℃ (測定範囲外はLL.L/HH.H表示)
測定範囲の上限50℃を超えて、例えば55℃になった場合は「HH.H]表示となります。
温度計を車内に用意する時は、なるべく誤差の少ない温度計がいいですね。
100均グッズの温度計
真冬に撮影した写真で、100均の温度計が写ってます。車内気温0℃近くで表示されています。湿度は90%レベルです。外気温は、この時は約2~3℃です。誤差はこの程度でした。
100均で温度計を買って取付けてみました。誤差はありましたが、目安にはなりそうです。
快適で安全な車内
異常気象で、危険な高温や「数十年に一度の●●●」など、いままで経験したことの無い気象となっています。
車内温度も適度に保つ必要が出てきました。命にかかわる車内事故も起きています。種々の便利なグッズを利用し車内温度を管理して車中泊を楽しみましょう。
tabito(旅人)