自然災害時の避難で『車中泊』の活用と危険性

自然災害や震災が多発している最近の日本。そこに新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり避難所は3密を避けるため収用人数に制限が出ています。

そこで活用されるのが車中泊を利用した一時避難です。3密を避けるためにも選択肢のひとつになりますが、反面災害では危険性も報告されています。

この記事では、車中泊の利用と危険性を知って有効に活用する方法を紹介します。

その1:自然災害と避難時の車中泊利用

道の駅に台風通過で避難
道の駅に台風通過で避難

日本は自然災害と新型コロナ感染による影響でいつ避難指示が発令されるか分かりません。避難で車中泊を利用した災害は次の通りです。

地震では、2016年4月の熊本地震、2018年6月の大阪府北部地震、2018年9月の北海道胆振東部地震、2019年6月の新潟県村上市の地震がありました。

「ペットがいる」「プライバシーを確保したい」という理由から車中泊を選択する被災者が多数いた事が報告されています。

台風等の自然災害では、2019年の台風19号や2020年7月の「令和2年7月豪雨」では新型コロナ感染防止から車中泊が増えました。

NPO法人「環境防災総合政策研究機構 環境・防災研究所」が2020年4月に行った調査が報告されました。(15都道府県の避難経験者5261人)

新型コロナは災害時の避難行動に「影響する」:73・3%。

影響の内容は
「車中泊避難する」:41・7%で最多
「避難所に行くが、様子を見て避難先を変える」:39%
「感染防止対策をして避難所に行く」:30%

この調査からも分かる様に、今後は車中泊が避けられないことが分かります。

その2:災害では、自分の身を自分で守る。

新型コロナの影響、ペット、プライバシーの問題から、避難所が使えない方がいたことが分かっています。

大きな災害では公的機関の救助活動等が困難であり自分で自分の身を守る事が重要と言われています。

シェルターとしての自家用車

震災後に自宅が崩壊するかもしれない危険性と恐怖から、自家用車で車中泊を続ける被災者が多数いました。東日本大震災の時は真冬でした。屋外には数千人の人々が避難ました。中でも避難所が近くになかった人達は、雨風が防げる自家用車を利用しました。

その3:車中泊の危険性

(1)エコノミー症候群

コンパクトカーでもなんとかまっすぐ寝る事ができます。
コンパクトカーでも、なんとかまっすぐ寝る事ができます。

車中泊には、大きな危険性があります。熊本地震で「震災関連死」と認定されたのは、熊本県と大分両県で男女170人です。その内、車中泊の後に死亡した人は41人(約24%)にのぼることが報告されています。 エコノミー症候群の疑いがあった方も含まれています。

(2)水没や洪水の危険

車中泊で避難している最中に急激な増水や洪水の影響で車ごと流されたり水没する事故が増加しています。注意が必要です。

どの位水没等での事故について静岡大学での調査が報告されていますので以下に引用しますので参考にして下さい。


静岡大防災総合センターの牛山素行教授(災害情報学)の調査によると、特に東日本に被害を与えた昨年10月の台風19号と大雨の死者99人(12月時点)のうち、3割強の36人が「車内」(バイクなど含む)で死亡。移動中の車ごと洪水に流されたり、車内に閉じ込められたりしたとみられる。

引用:西日本新聞 2020年7月19日(日)
避難所の3密不安…車中泊は大丈夫? 専門家は別のリスク指摘

おわりに

災害時の車中泊の活用と危険性を紹介しました。

首都直下地震の被害対策を検討してきた国の有識者会議は2013年12月19日、30年以内に70%の確率で起きるとされるマグニチュード(M)7級の地震を予測しました。最悪の場合、死者が2万3000人、経済被害が約95兆円に上るとの想定を発表しました。

今後新型コロナの影響や巨大地震の発生、自然大害が大きくなっていることから車中泊も含めて避難は避けられないものとなっています。

Tabito(旅人)

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