いま大人気ミネラルウォーターの「クリスタルガイザー」。
楽天の「水・ミネラルウォーターランキングでは1位(2023年4月3日現在)と売れている商品です。
今回はクリスタルガイザーの種類と見分け方を紹介します。
大人気のクリスタルガイザーには2種類ある?
実は、このクリスタルガイザーには2種類あり、少し成分が違っていて飲み口も少し違います。
どの様に違うのか2種類の特徴を紹介したいと思います。
正規品と並行輸入品の違い
クリスタルガイザーには「正規輸入品」と「並行輸入品」の2種類があります。
輸入方法の違いから説明したいと思います。
正規輸入品
「正規輸入品は、日本の総代理店(特定の地域や市場について 独占的に販売権を保持している代理店)を通して輸入している 商品」となっています。
正規輸入品は、全て原産地が「シャスタ産」で大塚食品が正規輸入者 です。
並行輸入品
「並行輸入品とは日本の総代理店以外の輸入業者が、総代理店の扱う ものと同じ商品を原産国や第三国の総代理店から輸入した商品」となっています。
並行輸入品の多くは、安く輸入し日本国内で安く販売されます。
並行輸入品は、「シャスタ産」と「オランチャ産」の2種類があり混在し選べません。
一般敵に「オランチャ産」が多くなっています。
取水地の違い
クリスタルガイザーには2つの水源があり、別々に生産されています。
「シャスタ産」と「オランチャ産」です。
下に地図を置きました。
シャスタ産
シャスタ産はアメリカ合衆国カリフォルニア州北部の「マウントシャスタ」が水源です。
特徴は、水の硬度が1L当たり、 38mg/Lです。軟水です。
*水の「硬度」はこの後に説明します。
オランチャ産
オランチャ産はアメリカ合衆国カリフォルニア州の「オランチャ」が水源です。
特徴は、水の硬度が1L当たり、 67mg/Lです。
軟水と中程度の硬水の間位で、日本の関東の水道水とほぼ同じです。
軟水と硬水
私たちが普段飲んでいる水には、「軟水」と「硬水」の2種類があります。
硬度というのは、水1Lあたりのミネラルの「カルシウム」や「マグネシウム」の含有量で、WHO(世界保健機関)が定めている基準です。
それぞれに特徴があります。
ミネラルとは無機物のことで、栄養素として必要な、カルシウム・マンガン・鉄・コバルト・硫黄(いおう)・銅などの無機塩類を言います。
ミネラルウォーターの名称は、これらの成分が含まれているのが理由ですね。
硬度とは、実際どんな違いがあるか・・・
WHO(世界保健機関)では以下の様に決めています。
(参考)水道水の硬度:関東約68mg/L、近畿約45.1 mg/L
区分 | 硬度 |
軟水 | 60㎎/L未満 |
中程度の硬水 | 60~120mg/L |
硬水 | 120~180mg/L |
非常な硬水 | 180mg/L以上 |
出典:WHO(世界保健機関)での定義
軟水の特徴
- ほぼ無味無臭。日本料理や香りを楽しむ飲み物に最適
- お腹にも優しく、赤ちゃんや小さな子どもにも安心
- 肌や髪にも優しく、洗っても心配はほとんどなし
- 石鹸や洗剤の泡立ちが良い
- しかし、ミネラルが少ないので補給はできない
硬水の特徴
・苦味・独特の味・風味は、料理の味付けに向かない
・カルシウム、マグネシウムのミネラルが多く 体質改善等が期待
・便通を良くする効果
・ダイエットに人気で飲まれている
・動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞のリスク軽減
・多量摂取は、結石のリスクが高くな る
バナジウムの含有量
バ天然ミネラルの一種であるバナジウムは、血糖降下作用やコレステロールの沈着を防ぐ作用があると言われています。
シャスタ産:100mlあたりバナジウムが5.5μg含まれている。
オランチャ:バナジウムが含まれていません。
まとめ
クリスタルガイザーの2種類の特徴がわかりましたでしょうか。
ほぼどちらも日本の基準では軟水に属していて、オランチャ産の水でも関東の水道水位の硬度です。
バナジウムだけはシャスタ産には含まれています。
これらの基準を参考に、日本で販売されているミネラルウォーターの見方も理解できるのではないかと思います。
旅先で地域のおいしい水の成分を調べてれば、体調管理や健康にも参考になり面白いですね。
自分の体に合ったミネラルウォーター、料理に合った水を選びましょう。
tabito(旅人)