車中泊を始める時に、気になるのが火を使う方法ではないでしょうか?
車中泊という特別な空間でお湯を沸かしたり、食事の調理をするときに使うには何がいいのか?
そこで、今回は長年の車中泊経験から、実際に便利に使えたバーナーを2種類紹介したいと思います。
10年以上に渡り使い込んできたからこそ、そのメリットもデメリットも体験しています。
そんな経験も交えて、紹介したいとこの記事を書きました。
車中泊でなぜバーナーを選ぶのか?
車中泊で火を最もよく使う場面が「お湯をかわす」ことです。
ぼくが今まで使ってきたのは、アルコールバーナー、エスビットのバーナー、家庭用カセットコンロ、カー電気ポットなどです。
その中で、一番使い続けてきたのが、カセットコンロで使うガス缶とコンパクトバーナーです。
車中泊で車旅をするときに使うのは、やはりガス缶を使ったバーナーが一番便利でした。
今回車中泊用に紹介するのは、2つの「ガスバーナー」です。
ガスバーナーを選んだ理由は自然を相手にした車中泊だからです。
車中泊ではどんな場面でも問題なくお湯を沸かすことが重要となります。
また、自然災害時でも使えることも理由のひとつです。
以下の3つのポイントをテーマに、選び方と使い方について説明します。
- 車中泊で使えるバーナーの特徴と選び方
- 車中泊でバーナーを使う方法
- 車中泊にマッチしたおすすめのバーナー2種類
では、順番に説明します。
1.車中泊で使えるバーナーの特徴と選び方
車中泊でバーナーを使う時は、とても狭い空間での利用となります。
そのため、車中泊で使うバーナーは何でも良いというわけではありません。
理由は、車内で火を使うことが危険を伴うからです。
車中泊では狭い空間でも安心して使えるガスバーナーを選ぶことが求められます。
もちろん後述しますが換気が不十分だと車中泊は危険です。
換気対策は重要なポイントです。
車中泊で使うバーナーを選ぶポイント
車中泊で使うバーナーを選ぶポイントを3つ紹介します。
(1)狭い空間で安心して使えること
車中泊では軽自動車から大型のバンまで様々な車が使われます。
ガスバーナーは一番小さな軽自動車でも安全に使えるコンパクト性と安全性が求められます。
例えは山岳キャンプで使う2人用のテントの大きさは丁度軽バンの後部と同じ広さです。
テントは横120cm✖縦200cm程の広さでですが、冬山登山ではこのような狭いテントの中で調理をしたりするノウハウがあるのです。
登山用のバーナーが車中泊のベテランに人気がある理由です。
(2)燃料のガスはどこでも手に入る事
車旅では地方を走りることが多く、都市部から離れた場所に車中泊ることもあります。
バーナーに使う燃料のガス缶はどこでも手に入るものを選ぶことが大切です。
家庭用のカセットガスコンロで使っているガス缶が使えるバーナーを選ぶと便利です。
コンビニでも手に入り安価なことは選ぶ上で重要です。
(3)どんな環境でも使えること
真冬で低温の車内でも雨でもタフに使えるのは山岳用のバーナーです。
火力が十分あるのでお湯は短時間で沸騰します。
バーナー本体とガス缶さえあればどんな場所でも簡単にお湯を沸かすことができます。
登山用のガスバーナーは過酷な環境下でも使えるように出来ています。
長年にわたるユーザーの意見から改良が加えられておりその性能はコンパクトながら高いパフォーマンスを生み出します。
2.車中泊でバーナーを使う方法
車旅の休憩や車中泊でバーナーを使う場面の多くは道の駅や自然公園の駐車場ではないでしょうか。
ご存じの通り道の駅で車中泊をする場合は車外で火気を使ったり煮炊き料理はできません。
最近では公園も管理上火気を使うBBQやキャンプ的なことを禁止している場所が多くなっています。
なので車中泊の場合、必然的に火を使う場所は車内が多くなります。
バーナーを使う場面
バーナーを使う場面は次の場合が多いです。
経験から2泊を超えるような車中泊は特に使います。
(1)一番使うのが「お湯を沸かす」
車中泊ではほぼ毎日お湯を沸かします。
長期にわたる車中泊の旅になると朝の出発前に1日分のお湯を沸かしてポットに入れておくことも多くなります。
1L位を朝の時間に沸かして、コーヒー、お茶、インスタントスープ、みそ汁等に使います。
(2)簡単な調理でバーナーを使う
車中泊の楽しみのひとつが大自然を目の前にして食事をすることです。
そこで簡単な調理をすることが良くあります。
次のような感じです。
(朝)
コーヒー、お茶、スープ、みそ汁、レトルト製品の加熱用等のお湯
(昼)
お茶・コーヒー・紅茶用のお湯。昼食用麺類レトルト用のお湯。
(夜)
お湯割り用お湯、ラーメン、うどん、レトルトカレーを温める、カップ麺、インスタントみそ汁・スープ・・・
(焼く場面)
ホットサンド、目玉焼きや、、卵焼き、ウインナー・ベーコンを焼く。パンを焼く。
(煮る場面)
ゆで卵や煮卵を作る。クッカーでご飯を炊く。うどんを煮る等。
地元の野菜でポトフを煮たり新鮮な魚介類やパスタやそばを茹でる等もありました。
バーナーの使用と車内換気
軽自動車や普通車での車中泊では狭い車内でバーナーを使うため十分な換気に注意が必要です。
軽バンを使う時はバックドアを20センチ程開けてスライドドアの窓を半分位開けて換気しています。
USB扇風機や換気扇を併用しています。
ファンの向きを窓の方に向けて換気します。
さらにバックドアを少し開けて使うと空気が車内を気持ち良く通り抜けて換気されます。
3.車中泊にマッチしたおすすめのバーナー2種類
どこでも買えるカセットコンロ用ガス缶が使える2種類のバーナーを紹介します。
記事中の写真で使用している場面をイメージしていただければうれしいです。
どちら製品も登山やキャンプの現場を通して研究されています。
長年安心して安全に使えるしっかりとしたバーナーなので値段が高いです。
でもタフなので長期にわたってずっと使えるバーナーです。
(1)Iwatani ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
定番中の定番ともいえるバーナーで日本製です。
ぼくはイワタニを15年使いましたが現役で今でも使っています。
イワタニは日本製で材質や作りがしっかりしていて、1台ごとに製造ナンバープレートが付いてます。
現在2台目を車中泊用に購入しました。
Iwataniジュニアの使用感
よほど低温でない限り十分使えます。
氷点下近くでは燃え方が弱くなります。
ガス缶を温めたり手袋に入れたり暖かくすれば使えます。
なるべく、平地での車中泊での利用がおすすめです。
氷点下では、ガス缶にお湯を少しかけて使用したこともあります。
【スペック】
● 使用サイズ:幅155×奥行155×高さ127mm
● 収納サイズ:幅82×奥行68×高さ109mm
● 商品重量:約274g
● 材質:[本体] アルミニウム、[バーナー・ごとく・脚・風防] ステンレス
● 最大発熱量:2.7kW (2,300kcal/h)
● 連続燃焼時間:[イワタニカセットガス使用時] 約120分、[イワタニカセットガスジュニア使用時] 約40分 (気温20~25℃のとき強火で連続使用したときの目安時間)
● 点火方式:圧電点火方式
● 使用ガス:イワタニカセットガスジュニア、イワタニカセットガス等
● 付属品:専用ハードケース
(2)ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310
ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310の最大の特徴は「低温に強い」ことです。
低温の外気で火力低下を起こしやすいCB缶の弱点をマイクロレギュレーターが解消しているということです。
ソトST-310の使用感
外気温が低下してもマイクロレギュレータが付いているとボンベが冷えていてもすぐ着火。
着火後は高出力を最後まで発揮してくれています。
氷点下でのキャンプや窓ガラスが凍っているような車中泊でも問題なく使えました。
マイクロレギュレーターの力は寒冷地域でのキャンプや車中泊でとてもありがたい装置です。
ガスが残り少なくなっても最後まで火力低下しないので連続した調理などに適しています。
【スペック】
●外形寸法:幅166X奥行142X高さ110mm
● 重量:350g(本体のみ)
● 発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)(ST-760使用時)
● 使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)
● 点火方式:圧電点火方式
バーナー「イワタニ」と「SOTO」の火力を比較
今回ご紹介してバーナー「イワタニ」と「SOTO」のバーナーを比較した記事を作成しました。
もしよかったら、どれくらい特徴と性能が違うのか目安になると思います。
バーナーの購入先
■ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310(Amazon)
■イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB(Amazon)
■2024年6月現在も活躍しています。
長年にわたって使える定番のバーナーはタフで一生ものです。
【車中泊で便利なグッズをご紹介】
車中泊におすすめのバーナー2種類(まとめ)
車中泊で使えるバーナーを2種類紹介しました。
コンビニでも買えるガス管を使ったバーナーは、車中泊では実用的で安心して使えます。
また使用上の注意として、換気を十分にすることも安全対策として忘れないようにしましょう!