大きなエンジンを積んだ車中泊用の車はゆとりがあり、いいな~と思うのです。
レトロで小さな軽バンでの旅は、また別の魅力があります。
ターボも無く貨物車という乗り心地のすこぶる良くない中古の軽バン。
どこか男の一人旅にぴったりの相棒という「安堵感」をもっています。
軽バンは貨物車だからシンプルなつくり
これほどシンプルな車はありません。
ラジオはAMだけです。窓はハンドルを回してガラスを開けたり閉めたりします。
室内ライトは、豆電球がフロントガラスの上と、荷物室に1つずつ。
車内は金属がむき出しのままで、遮音や断熱などの対策も最低限なのです。
快適さを極限まで削ぎ落したのが「軽バン」の車体です。
軽バンで珍しい3速ATという中古
いまどき3速ATというミッションはあまり見かけないのではないでしょうか。
Dと2とL、そしてRがあるだけです。
もちろんターボではないので、シンプルな660㏄の3気筒エンジンが乗っているだけの車です。
こんなちっぽけなエンジンだけで、いろんなところへ連れて行ってくれます。
一応、クーラーはついています。
1速で30㎞/h、2速で60㎞/h、3速で120㎞/hとギアの守備範囲はひろいです。
エンジンの回転数は極限まで吹き上がるので、壊れないかと思うくらい音がします。
でもシンプルなエンジンは頑丈で壊れません。
丈夫で壊れないタフな車体
商用車だから、トラックです。タイヤもトラック用の鉄の頑丈なホイールとトラック用のタイヤがついています。
ボディーは貨物車なので、傷だらけです。
洗車をしなくても何年も大丈夫なように車体にはコーティングがしてある中古車です。
84,000kmでタイミングベルトを交換して、その後、パワーステアリグを交換しました。
それ以外は、きずはあるものの頑丈で頑張っています。
エンジンのうるさと振動が心地よい
3速ATのミッションだからエンジンがフル回転状態になる高速では、ラジオや話し声は聞こえなくなります。
下道では60㎞程度で走るので音の問題はそんなに感じません。
逆に、エンジンの回転する音と振動が心地よく感じるのです。
まるで心臓が鼓動しているような、生きているようで軽バンは頑張るのです。
そして、どこへでも連れて行ってくれるので、レトロな中古の軽バンが大好きです。
おわりに
車中泊で軽バンは相棒です。
日本中のいろんなところへ運んでくれるのです。
シンプルで走るだけで、飾り気のない車体は、旅の邪魔をせずに自分を運んでくれます。