車中泊の旅をしていると様々な発見があります。初めて休憩で一晩明かした道の駅の朝などは発見の連続です。
初めて訪れて土地に車中泊したら、その朝は散歩をすることにしています。車に乗っているときとは違い、その土地土地の生活があります。
特に朝は、みそ汁の匂いがしてきたり、犬がいたり、おばあさんが掃除をしていたり、様々な光景を目にします。
その時に、日本全国どこにいってもみんな同じ朝をむかえるのだなと、なぜかホッとするのです。
車中泊の朝、散歩で発見した蜘蛛の糸
蜘蛛の糸は、本当に久しぶりにまじまじと見たのです。
すると、蜘蛛の糸の上で宝石のように光っている朝露の美しさに立ち止まって見入ってしましました。
どこにでもある蜘蛛の糸ですが、特に初めての土地で見ると新鮮にかんじるのです。
朝の散歩は、面白い発見の連続です。
車中泊の朝の散歩は、歴史的なことにも出会う
日本海を移動していて、休憩で車中泊した朝の散歩。
向こうから犬をつれた老人が散歩であるいてきました。
「おはようございます」と声をかけた。
久しぶりに人と会話したのです。
車中泊ではコンビニやスーパーの買い物で店員さんに話す程度で、なかなか人とゆっくりは話していません。
その老人は「どっから来たの?」と聞いてくれたので、こんなわけで車で旅をしていると説明すると世間話になった。
昔、この海は大変だった。と話し始めて、こんな場所を案内してくれた。
ナホトカ号の沈没で重油が流出した事故でした。福井県の資料によると次のように紹介しています。
平成9年1月2日に島根県沖の日本海で沈没し、船首部分が福井県三国町に着底したロシア船籍タンカー「ナホトカ号」の油流出事故では、大量の重油が日本海沿岸各地に漂着し、自然環境や地域住民の生活に深刻な影響を与えました。
引用:福井県の公式サイト「ロシアタンカー油流出事故の教訓」より
事故当初は、漂流および漂着した油の回収方法について、有効な情報がなかったため、ひしゃくやバケツ等を使っての人海戦術に頼らざるを得ず、効果的な油の回収技術情報の提供が各方面から強く求められていました。
この倉庫を案内してくれて老人もまた、重油の掃除をしたそうで、当時のことを昨日のことのように一生懸命話してくれました。
越前で老人との出会いで分かったことでした。
モーリシャス沖タンカー座礁での油流失事故。
この処理にも日本が乗り越えた経験が生かされることを祈っています。
車中泊の朝は車から降りて散歩
車中泊の旅に限らず温泉の旅でもそうですが、近辺を散歩すると出会いもあり発見もあります。
早朝からやっている温泉につかり日本海を見て手足を伸ばすと、旅のお父さんがやってきて、舞鶴の奥の方にいい温泉があるとお得な情報をくれたりします。
話を聞くと奥さんと軽のジープを改造して日本を旅しているとのことです。
ジープとは驚きですが、狭くても問題ないと、大柄のお父さんはジープにすっぽりと収まり別れを告げて北へ向かいました。
おわりに
車中泊の旅での出会いは無限大にあり、蜘蛛の糸ひとつでも忘れられない思い出として脳裏にしっかりと焼き付いています。
旅は車という乗り物で動くのですが、その土地では車から降りて歩くと、また別の世界が見えてきて倍以上の感動があるのです。