走行距離84,000Km中古の軽バンは安心なのか・・・
自分は釣りやキャンプ、ドライブ等での車中泊経験は20年近くになります。殆どが1泊~2泊程度の車中泊が中心で距離も100㎞~200㎞の近距離でした。
日本一種を目指すため、長期の車中泊と長距離走行に耐える車を選ばなくてはなりません。
実際この車で半年間に北海道、四国を除く日本各地を快調にはしりました。
その車を選んだ経緯を紹介して、これから考えている方の参考になればと考えています。
日本一周を目指すための軽バン
昨年6月に仕事をリタイアを機に、本格的に日本全国を車で旅行しようと思いました。乗用車は1台あるのですが女房の専用車です^^
そこで、人生も動けるうちだから今こそ自分専用の旅用の車を買おう!と決意しました。大型のキャンピングカー(キャブコン)から軽キャンピングカーまで検討しました。
予算は200万円程度を考えていましたが、実際の新車キャンピングカーは装備にもよりますが、キャブコンでは500万円前後で軽キャンピングカーでも250万円前後はします。これは手が出ない!
中古軽バンを選択した理由
それらなら、安い中古の軽バンにして余った予算は旅行にあてたら良いのではないかと思い、軽バンを自作する道を選び改めて車を探しました。
軽自動車税が安い。
普通車が都道府県に納めるのに対して、軽自動車税は各市区町村に納める地方税です。軽自動車税です。登録された日付により金額が違います。
また、初期登録から13年経過すると税金も変わります。
(2019年5月8日に以下の表示を修正しました。)
新車登録された日付 | |||||
用途 | ー | ①平成27年4月1日以降 | ②平成27年3月31日以前 | ③最初の新規検査から13年経過 | |
自家用 | 乗用 | 10,800円 | 7,200円 | 12,900円 | |
自家用 | 貨物 | 5,000円 | 4,000円 | 6,000円 | |
事業用 | 乗用 | 6,900円 | 5,500円 | 8,200円 | |
事業用 | 貨物 | 3,800円 | 3,000円 | 4,500円 |
自分の選んだ中古軽バン(4ナンバー自家用軽貨物)は、平成23年新車登録なので年間4,000円です。税金はかなり安いです。車検は自家用なので2年間です。
13年経過後の平成36年には6,000円になります。その時生きていれば76才なので、車旅は限界でしょう・・・
ハイトワゴンと軽バン(商用貨物)の違い
最近の軽自動車スタイルで「N-BOX」のような「スーパーハイトワゴン」があります。
これはエンジンが運転席の前にあり、前輪駆動を採用していて5速AT、ターボ車などのグレードもあり乗り心地が良く軽自動車では大変人気となっています。
軽バン(商用貨物)」とはなにか?
軽バンといえば商用貨物車です。乗用タイプの5ナンバーとはどこが違うのでしょうか?
軽バンの商用貨物について解説します。
軽バンは「商用貨物車」なので、過酷な使用でも丈夫です。
軽貨物車両は、5ナンバーの乗用タイプとは別ものと思った方がよいです。部品のボルトから貨物用の丈夫なもので構成されています。荷物を運ぶために特化した車です。
第一にエンジンの場所が違います。宅配業者が使っている軽自動車で、エンジンが運転席下にあるタイプの「キャブオーバー型」やリアシート下に置く「ミッドシップ型」です。
このスタイルは、後輪駆動のFR(フロントエンジン リアドライブ)、又はMR(ミッドシップエンジン)の方式です。
いずれも後輪駆動です。理由は、「広い室内空間の確保」と「機動性」を確保するためです。後輪駆動はドリフトが出来るくらいハンドリングが軽いです。
タイヤとホイールが違う。
乗用タイプの5ナンバーとは違い、4ナンバーの商用貨物バンです。初めてこの車を担当しているエンジニアから聞きました。小さくてもトラックで貨物なのです。
タイヤはトラック専用でホイールは鉄製です。荷物の重さや衝撃に耐えられるように出来ているのです。
この鉄のホイールはアルミホイールの様に中々手に入りませんし、アルミより高価かもしれません。強く頑丈なのです。走るとうるさいです。
車検も指定のホイールとタイヤ以外は通りません。それだけに貨物の安全性が確保されている足回りなのです。またサスペンションも固めに設定されています。
中古の「軽バン」走行距離84,000Kmの購入ポイント
軽バンで選んだのは中古車です。それも84,000㎞も走りこんだ車両なので、結構疲れているのです。
しかし、走りこんだ車だからこその魅力もあります。どんな軽バンなのか紹介します。
車種:クリッパーバンDX(u71v)平成23年新車登録
改造前の納車時点の写真です。
(1)価格が税込み45万円。車検2年付き(相場)予算内。
(2)もともと運送会社(宅配)の車だった。
(3)走行距離が長かった。5年間で84,000Km。年間約16,000km
(4)車の底やエンジンルームがとてもキレイだった。
(5)整備手帳の記録がしっかりしていて、事故歴が無かった。
(6)内装は、壁・床とも鉄板がむき出し(貨物だから)でキズが多かった。
(7)ボディ外面は傷だらけで、主に荷物の出し入れでの傷だった。
中古軽バンの魅力的なポイント
担当エンジニアの説明では、この手の車はエンジンがシンプルで手入れさえすれば20万キロ超えも普通にあるそうです。運送会社の車で傷だらけなのは、しっかり仕事をした証拠であること。整備がしっかりされていた証拠が各所に残っていました。
オイルも4000Km付近で交換されていました。エンジンルームを見れば経年劣化や整備状況も分かり会社の姿勢が表れますね。整備され毎日走った車だと分りました。
エンジンの調子
エンジンは滑らかに回っています。車は走れば走るほど快調になり、乗り手の特徴に合わせて変化すると体感しました。
昨年11月から7月まで信州・北陸・東北などへ計12,000Km走りました。10月には千葉県から日本海を経て九州の最南端「佐多岬」往復3,770km いずれも1日平均300km走り、峠でもエンジンは力強く快調でした。
ボディ周り
運送会社時代にコーティングしたようだ。1年間水洗いだけで済んでいます。またフロント、リア、サイドミラーもは撥水処理されていました。運送会社が洗車の省力化ででやったのかな・・・
内装・インテリア
天井だけモールが張られていて、それ以外はトラックの荷台のようです。だから、逆に改造がしやすかった。ドリルで穴を開けたり、ボディ内側に直接加工する時はとても楽でした。
軽バンは取り回しが楽です
後輪駆動なので、小回りが利きます。下道での渋滞による発進停止の繰り返しや細い道やカーブでのストレスはほぼ感じられません。
仕事車なので座席の横幅がドライバー側が広くとられていて、目線も高いので夜の対向車のライトにも楽に運転ができます。
あえていえば、貨物でタイヤ・ホールが丈夫でサスペンションも硬いので乗り心地は乗用車タイプよりも、ごつごつした感じです。
荷物が350㎏まで積載できるので、100㎏程積むとサスペンションの調子が良くなって乗り心地も良くなってきます。
その後の整備状況
追記:2019年4月2日 累計102,147km
オイル交換3回、タイミングベルト交換、パワステ交換交換をしました。
現在もオイル交換は4000kmで行っています。フィルターはオイル交換の3回目で交換。タイミングベルトは84,000kmで購入した時に早めに交換しました。パワステはオイルポンプの劣化でオイル漏れが見つかり交換。現在それ以外は問題が見つかっていません。
春めいてきました。桜も満開となりいよいよ車旅のスタートが間近になってきました。
軽バンは、トラックなので頑丈なゆえ音がうるさいのは事実ですが、乗っているとエンジンとタイヤの音が無いと寂しくなるほど愛着がわいてきました。
車内は改造を繰り返しましたが、結局シンプルな車内となりがら~んとしています。長旅では、使うものも限られてきます。不要なものは、本当に邪魔になります。
別の記事でも書きましたが、必要なものだけを持って、ミニマムな旅を楽しもうと考えています。
現在も軽やかに走行しています。
まとめ
中古の軽バンは走りこんているからこその魅力があります。さらに商用タイプなので頑丈です。
日本一周には軽バンなら十分たえられる車両となります。
tabito(旅人)