車中泊の旅をしていると渋滞やトイレの無い山奥でトイレをガマンできないことがあります。
だからといって路側帯や道端で用をたしたりすると違法になるのですから注意しないといけません。
どんな犯罪かというと『軽犯罪法 第一条 左の各号の一』に記載されている『街路又は公園の他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者』という内容です。
軽犯罪法違反の罪に問われると1日以上30日未満の拘留または1,000円以上1万円未満の科料が科されることになります。
なので、どうしてもの緊急事態にそなえて簡易トイレがいつでもできるようにしておけば安心ですね。
緊急用の簡易トイレはシンプルに作る
緊急用トイレといっても「大」の方ではなく「小」の方で使えるものです。
ぼくはゴムボートで釣りに行くと1日中海の上で過ごすことになります。
1日海の上にいると、時々小の方をしたくなるのです。
その時にボートの淵に立って海に向かって・・・・
それは恥ずかしのと、間違って波でバランスを失いボートから落ちたら大変です。
つまりボートの中で用を足すことになります。
その時に使うのが釣り用のバケツです。そして座ってバケツに向かって用をたすのです。
ちょっと最初は難しいのですが慣れれば簡単にできるようになります。
これが車の中でも応用が可能なのです。
車中泊で使うのがバケツにビニール袋を入れた簡易トイレでもいいし、ビニール袋だけのシンプルなものでも大丈夫です。
その中に高吸水性樹脂(吸水性ポリマー)を入れて水分をゲル状にする方法です。
この粉末は自重の数百倍もの水を吸水して、いったん吸水した水は多少圧力をかけても殆ど放出しない特徴があり、安心して使えます。
車中泊で車内の排水処理に使う
車中泊で車内で料理をするとインスタント焼きそばや、ゆで卵の残りお湯などが出ます。
この様な排水の処理を駐車場や道端に垂れ流してはマナー違反になります。
そこで、この吸水ポリマーとビニール袋を使えば上手に処理できるので使えます。
保管と携帯する方法
小さなペットボトルに入れて車中泊の携帯すれば便利です。
なにしろペットボトルのキャップ1~2杯で約1リットルの水をゲル状にすることができます。
廃棄する方法
当然ですが食べたらおなかの中の水分を吸って、重大な事故になるので厳重な注意が必要です。
また、キッチンや水道の手洗いなどに捨てると水を吸ってパイプの中で詰まるので修理代が高くつくので全体に流してはいけません。
廃棄する時は、可燃ごみとして処理することができます。自治体の処理方法を確認して廃棄しましょう。
環境省によると原料のポリアクリル酸は世界で250万トンが石油から作られていることから、今後二酸化炭素削減の観点から植物性由来へと転換が求められているようです。
参考:環境省委託業務「植物由来で生分解性を備えた高吸水性ポリマーの製造」
用途は多岐にわたる
災害用の簡易トイレを作る時にも使えます。
吸水ポリマーに水を加えてゲル状にしてから余った香水などを加えると芳香剤にもなります。
工夫次第でいろいろな用途に使えて便利です。
吸水性ポリマーを利用する方法を紹介しました。