キャンプは、大自然の中で過ごす最高の時間。しかし、食材の鮮度維持は大きな悩みどころです。
せっかく持ち込んだ食材が傷んでしまったら、せっかくのキャンプが台無しになってしまいますよね。
そこで役立つのが、保冷力の高いクーラーボックスです。
この記事では、オートキャンプで活躍するクーラーボックスの選び方について解説します。
保冷力はもちろん、サイズや素材、機能など、選び方のポイントを詳しくご紹介します。
この記事を読めば、あなたにぴったりのクーラーボックスが見つかり、快適なキャンプを過ごすことができるはずです。
なぜオートキャンプにクーラーボックスが必要なのか?

オートキャンプは自然の中で食事を楽しむ機会ですが、食材の鮮度保持は大きな課題です。
クーラーボックスは、高温多湿な野外環境下で、食材や飲み物を適切な温度に保つための必須アイテムです。
クーラーボックスがあることで、以下のメリットが得られます。
- 食中毒予防: 食材の腐敗を防ぎ、食中毒のリスクを低減します。
- 快適な食事: 冷たい飲み物や新鮮な食材で、キャンプをより快適に過ごせます。
- 食材の無駄減らし: 食材の鮮度を保ち、無駄なく使い切ることができます。
特に夏場のキャンプでは、クーラーボックスはもはや必需品と言えるでしょう。
まとめると、クーラーボックスは、安全で快適なキャンプライフを送るために不可欠なアイテムです。
保冷力の秘密

クーラーボックスの保冷力は、断熱材の種類によって大きく左右されます。
主な断熱材の種類と特徴
- 発泡ウレタン: コストパフォーマンスが高く、一般的なクーラーボックスに使われています。保冷力は中程度。
- 真空断熱パネル: 真空層が断熱効果を高め、非常に高い保冷力を誇ります。高価ですが、長期のキャンプに最適です。
- ポリエチレン: 軽量で持ち運びやすいですが、保冷力は低い傾向があります。
保冷時間は、断熱材の種類だけでなく、外気温や庫内の詰め方、保冷剤の種類によっても変動します。一般的に、真空断熱パネルは他の断熱材に比べて、長時間保冷効果を維持できます。
素材も保冷力に影響を与えます。ステンレスやアルミニウムは熱伝導率が高いため、単体では断熱材としては不向きです。しかし、発泡ウレタンなどと組み合わせて使うことで、保冷効果を高めることができます。
まとめると、クーラーボックスを選ぶ際は、断熱材の種類や素材、そして自身のキャンプスタイルに合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。
保冷力の比較:断熱材の種類と保冷時間
クーラーボックスの保冷力は、断熱材の種類によって大きく異なります。
それぞれの断熱材の特徴を詳しく見ていきましょう。
1. 断熱材の種類とメリット・デメリット
断熱材の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
発泡ウレタン | ・コストパフォーマンスが高い ・一般的なクーラーボックスに使用されている | ・保冷力は真空断熱パネルに比べて劣る |
真空断熱パネル | ・非常に高い保冷力 ・長時間の保冷が可能 | ・高価 ・重量がある |
ポリエチレン | ・軽量 ・安価 | ・保冷力は低い ・耐久性が低い |
発泡ウレタン
多くのクーラーボックスに使用されている一般的な断熱材です。
コストパフォーマンスが高く、手軽に購入できますが、保冷力は真空断熱パネルに比べると劣ります。
真空断熱パネル
断熱材の最高峰とも呼ばれる高性能な断熱材です。
真空層が熱の伝導を遮断することで、非常に高い保冷力を実現しています。
長時間の保冷が必要な場合や、氷の状態を長時間保ちたい場合に適しています。
ただし、高価で重量があるというデメリットもあります。
ポリエチレン
軽量で安価な断熱材ですが、保冷力は非常に低いです。
保冷性能よりも軽量性を重視する場合に選択されます。
2. 各断熱材の一般的な保冷時間
断熱材の保冷時間は、外気温、庫内の詰め方、保冷剤の種類など、様々な要因によって変化します。
あくまで目安ですが、一般的な保冷時間を以下に示します。
- 発泡ウレタン: 1~2日
- 真空断熱パネル: 3日以上
- ポリエチレン: 半日~1日
真空断熱パネルは、他の断熱材に比べて圧倒的に長い時間、氷の状態を保つことができます。
3.保冷時間の重要なポイント
クーラーボックスを選ぶ際は、キャンプのスタイルや予算に合わせて、最適な断熱材を選びましょう。
- 短時間のキャンプやピクニック: 発泡ウレタン
- 長時間のキャンプや釣り: 真空断熱パネル
- 軽量化を重視: ポリエチレン
クーラーボックスの素材

クーラーボックスの素材は、耐久性やお手入れのしやすさに大きく影響します。
代表的な素材であるプラスチックとステンレスの特性を見ていきましょう。
プラスチック
- 耐久性: 軽量で扱いやすく、一般的なクーラーボックスに使われています。耐衝撃性も比較的高いですが、過度な衝撃や高温に弱く、変形する可能性があります。
- お手入れのしやすさ: 水洗いでき、お手入れが簡単です。中性洗剤で洗えば、汚れも落ちやすいです。ただし、傷がつきやすく、色あせすることもあります。
ステンレス
- 耐久性: 非常に頑丈で、耐腐食性、耐熱性にも優れています。衝撃にも強く、長期間使用しても変形しにくいのが特徴です。
- お手入れのしやすさ: 水洗いでき、錆びにくいのでお手入れが簡単です。ただし、指紋や水滴が目立ちやすく、定期的な磨きが必要な場合があります。
素材を選ぶ際のポイント
- 耐久性: 長く使いたい場合は、ステンレス製のものがおすすめです。
- お手入れのしやすさ: プラスチック製のものは、お手入れが簡単ですが、傷つきやすい点に注意が必要です。
- デザイン: ステンレス製は高級感があり、デザイン性の高い製品が多いです。
クーラーボックスの素材は、耐久性やお手入れのしやすさだけでなく、デザイン性も考慮して選ぶと良いでしょう。
ご自身の使用環境や好みに合わせて、最適な素材のクーラーボックスを選びましょう。
- 耐久性: プラスチック、ステンレスなど、それぞれの素材の耐久性や耐衝撃性について言及することで、長持ちするクーラーボックス選びの参考になります。
- お手入れのしやすさ: 素材によってお手入れ方法が異なるため、お手入れのしやすさについても触れることで、ユーザーはより快適にクーラーボックスを使用できます。
クーラーボックスのサイズの選び方

クーラーボックスを選ぶ時は、サイズ、容量、機能、素材、メーカーを考慮することが大事です。
安物買いの銭失いにならない様に、品質が良いクーラーボックスを選ぶことです。
クーラーボックスのサイズ・容量
クーラーボックスに食材等をどれ位入れるかで、容量を決めることが大切です。
大きすぎて中身がガラガラでは、保冷効果が弱くなり、少ないと食材が入りきれません。
そこで、経験を参考にどれ位の容量がいいのかを、2人の場合での容量の目安を紹介します。
(1)使い易い20L~24Lクラス 良く使われるサイズ

2人で1泊2日程度なら、飲み物と食材を入れても使える最低限の大きさだと思います。
保冷剤も入れるので、20L全てが使えるわけではありません。
(2)26Lクラス 少し大きめのサイズ
26Lクラスは少し大きめですが、中型のクーラーボックスです。
2人~3人で使える容量です。
2人なら2泊3日で3人なら、1泊2日程度の食材と飲み物が入る、最低限の量量です。

4~5人で使う場合
4,5人分の食材を入れてキャンプするには、20Lと30Lの2つを持って行くのがおすすめです。
理由は50Lや60L等の大きいのを買うと、1人や2人で使う時には大きすぎます。
またサイズが大きいと嵩張り、広い保管場所が必要になります。
小分けにできる様にした方が、利用範囲が広く便利です。
保冷力のある「釣り用クーラーボックス」を選ぶメリット

釣り用のクーラーボックスが、キャンプにマッチする理由を説明します。
釣り用のクーラーボックスと、アウトドア用にクーラーボックスでは、用途が違います。
(1)釣り用のクーラーボックス
釣った魚をいかに新鮮なまま保存して持ち帰るかが目的で作られています。
家からクーラーボックスを持参して、1日釣りをして、翌日暑い車内に積んで持ちかえります。
その間、釣った魚は新鮮に保つ必要がありことから、釣り用のクーラーボックスは保冷効果を高く持続するように設計されています。
つまり、帰りも保冷力を保てることがメリットです。
(2)アウトドア用のクーラーボックス
キャンプ場まで食材や飲み物を冷えたまま運ぶのが目的。
つまり、帰路はクーラーボックスの中は、ほぼ空っぽとなります。
使い終わったら空に近い状態で帰ります。
残った調味料や食材、土産を入れる程度ではないでしょうか。
つまり、行きだけ冷えれば良いといえます。
釣りクーラーボックスの2大メーカー
釣り用品の2大メーカーの「シマノ」と「グローブライド」(釣り具ではダイワのブランド名)。
シマノは1921年2月(大正10年)創業の老舗。
一方、ダイワは世界シェアで10%以上の業界最大手。
この2社が出している、保冷力の高い釣り用クーラーボックスを3つ紹介します。
このメーカーは、長年の研究を通して、保冷力が高く、魚の鮮度を保つ、釣り用クーラーボックスを製造しています。
値段もリーズナブルでありながら、高い保冷能力をもっています。
オートキャンプで使った体験談

アウトドア用と釣り用の違いが、クーラーボックスの保冷力の違いになってきます。
なので、保冷力は魚の鮮度に比例するのです。
同じくらいの値段なら、釣り用が断然お得だと思います。
釣り用はイスにもなるタフなタイプもあります。
釣り人が使うクーラーボックスは、釣りメーカーが研究して作っています。
保冷力はもちろんで、その他にイスにもなるタフな作りなのです。
堤防釣りではクーラーボックスに座り、1日中釣りを楽しみます。
なのでタフな構造でます。
オートキャンプで使ってみた

やはり、氷の持ちがちがいます。
ウレタンのアウトドア用の安価なクーラーボックスを使っていたのですが、氷が1日持ちませんでした。
しかし、釣り用の保冷効果の高いクーラーボックスを使うと、2泊3日の2人キャンプでは帰りまで氷が残っていました。
やはり、釣り用のクーラーボックスは性能が高いといえるので、おすすめです。
おすすめのクーラーボックス3種類の紹介

釣りをしたいた経験から、おすすめのクーラーボックスを3種類紹介します。
ダイワ(DAIWA) プロバイザーHD SU 2100X
ダイワ(DAIWA) クーラーボックス プロバイザーHDは、釣り用で2万円台と高いです。
しかし、保冷力が抜群で、車中泊では最強のクーラーボックスになります。
容量は21Lです。
500mlペットボトルが20本縦置き可能です。

シマノスペーザ ライトNS-325U イス可能
容量は25Lで横長です。内側が横50㎝の横長クーラーボックスです。
保冷時間(目安):40時間(クーラー容量の20%分の氷を外気温31度で持続する保冷時間)

シマノホリデー クール LZ-326Q イス可能
容量は26Lで重さ3.3kgの軽いモデル。
安いけど保冷効果抜群です!
簡単に、上フタが着脱できます。
保冷時間(目安):24時間(クーラー容量の20%分の氷を、外気温31度で持続する保冷時間)

まとめ
保冷力の高いクーラボックスの選び方を紹介しました。
オートキャンプ場で食材や飲み物が良く冷えた状態で保管できれば美味しく食べれます。
アウトドアが、一層楽しい思い出となりますね。