寒い時期の車中泊ではどんな寝袋を選んだらいいのでしょうか?
中途半端な寝袋だと寒くて寝れないことも・・・
そこで今回は寒い時期の車中泊で使える寝袋の温度を解説します。
車中泊で使う寝袋には使える温度がある
実は車中泊で使う寝袋は何℃まで快適なのか温度があります。
最低何℃で使えるのかを表示しているのです。
でも、ほんとうにその温度で使えるのでしょうか?
寝袋は寒さから命を守るために必要な道具です。
寝袋には夏用や3シーズン用、雪山用など様々な種類があります。
一方品質もピンからキリまで・・・
選び方を間違えたり安い寝袋を買ってしまったために冬場に寒い思いをすることもあります。
寝袋は選ぶときに特に「温度表記」には注意が必要なのです。
寝袋のEU諸国統一規格の「温度表記」とは?
寝袋には、何℃の外気温まで快適に使えるのか「温度表記」が表示されています。
この温度表記にはEU諸国での統一規格があります。
「ヨーロピアン・ノーム(EN13537規格 )」という基準です。
ヨーロピアン・ノームという統一規格の見方を説明します。
ヨーロピアン・ノームの基準による温度表記は上の写真の様に寝袋に表示されています。
寝袋には3段階の温度表記がある
それでは寝袋に表示されているEU諸国統一規格「3段階」の温度基準について説明します。
この部分は命に関係する重要な数字ですから頭に入れておくと寝袋を購入するときの基準になります。
3段階の温度基準は、
- Comfort (快適使用温度)
- Limit (下限温度)
- Extreme(非常に危険)
です。それぞれの項目を説明します。
Comfort (快適使用温度)
一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域とされています。
これを快適使用温度ともいいます。
一般的に女性は男性よりも寒さを感じやすいので約5℃程度高く使用温度を算出しています。
Limit (下限温度)
一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされます。
これを下限温度といいます。
これよりも低い温度は、リスクのある温度域となります。
Extreme(非常に危険)
Extremeとは「非常に危険」という温度域です。
一般的な女性がスリーピングバックの中でひざを抱えるくらい丸くなった状態で6時間までなら耐えられる温度域とされます。
体は震えを起こすことで熱をつくりだそうとし、基礎代謝量が増えます。
なお、この温度域で使用すると低体温症になる恐れがあ、非常に危険です。
温度表記による寝袋の選び方
車中泊で使う寝袋を選ぶときには温度表記をチェックすることが大事。
説明したとおり「ヨーロピアン・ノーム」の温度規格を参考にして選びます。
理由は、温度基準がしっかりと管理されていて安心して使えるから。
どんな環境で使うのかを検討してから選ぶことをおすすめします。
車中泊を夏の暑い時期で平地なら夏用の薄い寝袋が2000円程度から売っているので間に合います。
重要なのは秋から春にかけての寒い時期での使用です。
ここで温度基準を考えないで選んでしますと車内でブルブルと震える夜を迎えることになります。
温度で重要なのは「Comfort (快適使用温度)」
ヨーロピアン・ノームの温度規格で重要なのは「Comfort (快適使用温度)」。
一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域とされています。
理由は、男性よりも5℃高い温度での設定基準となっていること。
快適な温度と思いがちですが、この温度でも真冬に使うとギリギリに感じます。
まして最低温度「Limit (下限温度)」が写真の様に「ー2℃」だからそこまで使えると思わない方が安全です。
この下限温度は人が寝袋のなかで寒いからまるまって寝てなんとか8時間耐えられる温度です。
耐えられる温度であり快適な温度ではありません。
曖昧な基準の寝袋は寒いリスクがある
なので寝袋は安物を買うとこの辺の基準があいまいです。
以前スウェーデンのー16℃まで使えるとなっていて買ってみたら、まったく0℃でも寒いくらいでした。
温度表記方法はメーカー独自に設けているところもあります。
どんな温度なのか具体的に購入する特に店員さんい確認することが大事です。
ネットで確認せずに買ってしまうと真冬に寒いことになりますのでご注意ください。
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*モンベルは人気で冬季は在庫不足もあるのでご了承ください。
【車中泊で便利なグッズをご紹介】
まとめ
決して高価なシュラフは要りませんが、安いものだと冬は命の危険を感じます。
確かな信頼性のある「温度表記」を確認して選ぶとよいとおもいます。