(公開:2019年2月10日、更新:2019年11月1日)
軽バンで車旅を始めたころは、車中泊仕様の改造を考えていました。そして様々な試行錯誤を繰り返しながらたどり着いたのがシンプルな改造でした。
そもそも軽バンの設備はシンプル
ご存じの通り、軽バンは荷物を運ぶための「仕事車」だから贅沢な装備はなにもなく、必要最小限のシンプルな装備なのです。
逆に数えるほどしか装備は付いていないのです。
車中泊用の「日産クリッパーバンDX(u71v)」H23年登録は、8万4千キロの中古を45万円で買いました。
税金が4,000円と格安で維持費が気になりません。
装備は、エアコン、AM/FMラジオ、ドアオートロックだけです。ソーラーパネルは、後から付けました。
車中泊を一通りやるとシンプルになる
買った当初は車中泊をするために、いろいろ夢があり改造を重ねてきました。
改造を重ねる度に様々な装備が増えるのです。
そこで、軽量化を図ることを優先に改造することにしました。
その結果、軽すぎて道路の凹凸でピョンピョン跳ねる事に気づき、また、重量化を図ることに・・・
改造を繰り返し気が付くと、天井には棚が付き、後部にはテーブルなどが追加され、車内は予想以上に狭くなってきました。
青森から九州まで日本縦断の車中泊の車旅をする中で、要らないものも分かってきました。
結果、必要最小限の車内の方がシンプルで快適だと分かってきました。
あらためて「登山用のグッズ」に学ぶ
軽バンでの車中泊の原点は、登山スタイルでした。
シュラフとマット、バーナーとクッカー、ミニテーブル、小さなランタン。
もう一度、ワイルドだけど原点に戻ることにしました。
写真は、シンプルの原点時の配置です。天井の棚と横に渡した板は良く使ったので、そのまま流用です。
何もないという贅沢
軽バンを便利にすればするほど、「旅はシンプルな装備の方が面白い」という原点を忘れていきました。
単純なボート釣りを思い出す
数年前までエンジンボートに魚群探知機を付けてスポットで魚のいる場所へGPSを頼りにボートを走らせて魚を釣っていました。
何百匹も釣れるのですが、漁のようでだんだんつまらなくなってきました。
面白いのは漁師がやって来たポイントを見つける方法です。山や灯台、建物の位置を海上から見てポイントを記憶する「山だて」という方法。
シンプルで自分が頼りです。
これは、大漁とはいきませんが、自分でみつけたポイントですが、その日に魚がいるかどうかわからないワクワク感があり、釣れた時は1匹でも大喜びを味わえるのです。
魚探では味わえないドキドキ感があるのです。
この贅沢な気分を味わうには、贅沢な装備はかなぐり捨てて、シンプルで必要最小限の方がいいのです。
人間の本来持っている動物的な感覚が蘇るのです。
車中泊に必要な装備を再考する
シュラフとマット、バーナーとコッヘル、ミニテーブル、イス。こんな感じで冒険をしてみたいと思ています。
よって、車内に作り込んだ装備はいったんはずして、シンプル化をすすめてみようと考えました。
車両の後部には、その荷物を入れる段ボール箱1つです。
ナビもシンプルで面白い
1万円ナビで全国を回ったのです。
このナビは、本当の近道を指すので「峠で道幅が狭くてすれ違えない」などという案内は数知れずありました、
また、後方に1km行けば目的地なのに、車が反対向いていたから15㎞も遠回りして戻って来たり・・・素晴らしいナビです。
日本地図だけでナビを使わずに、自分で経路を考えるのもありですね。理由は道と場所を頭と記憶のなかに覚えるから。
やはりシンプル化は面白い!
結局、車中泊の旅で使うグッズは選ばれた最小限のモノになりました。
マットとシュラフ、ガスバーナーとコッヘル、キッチンバサミ、ハシとスプーン、マグカップです。
tabito(旅人)