軽自動車を使った車中泊の旅は、コストを抑えながら自由な旅を楽しめるスタイルとして人気があります。
しかし、限られたスペースを快適に使うためには事前の準備が重要です。
この記事では、初めて軽自動車で車中泊の旅に出る方に向けて、準備すべきポイントを5つにまとめて解説します。
シンプルだからこそ楽しめる!軽自動車で車中泊の魅力
軽自動車での車中泊は、シンプルな装備が最大の魅力。
荷物を最低限に抑えることで、車内は広々とし、移動も快適です。
また、限られたツールで工夫することで旅がより楽しくなります。
例えば、収納を工夫したり、簡易調理セットを活用したりすることで、自分らしい旅のスタイルが生まれます。
無駄がない分、自然や風景に集中でき、荷物に縛られない自由な旅を楽しめるのもポイント。
シンプルな準備だからこそ、手軽に始められ、特別な思い出が作れるのです。
それでは、軽自動車で車中泊の旅に出る方に向けて、準備すべきポイントを5つ順番に説明します。
1.車内スペースを最大限活用するための工夫
軽自動車は車内スペースが限られているため、効率的な収納や空間設計が求められます。
(1) フラットな寝床を確保
- 後部座席を倒してフラットなスペースを作り、簡易マットやエアマットを敷くことで快適な寝床を用意できます。
- 車種によっては座席を完全にフラットにできない場合があるため、事前に確認しましょう。
(2) 必要最低限の荷物に絞る
- 荷物はコンパクトにまとめ、折りたたみ可能な収納グッズやソフトケースを活用すると便利です。
- 旅先での洗濯を前提に服の枚数を減らすことで、スペースを節約できます。
(3) 車内収納をカスタマイズ
- 吊り下げ収納やヘッドレストに取り付けるポケットを使えば、小物をすっきり整理できます。
- 収納場所を用途別に分けておくと、必要なものをすぐ取り出せるようになります。
2. 車中泊に必要な装備を整える
シンプルな装備でも快適に過ごすためのアイテムを揃えておきましょう。
(1) 寝具類
- 寝袋やブランケットは必須。季節や気温に応じて適切な厚みのものを選びます。
- 夏場は通気性の良い素材、冬場は保温性の高い寝具を用意しましょう。
(2) カーテンや目隠し
- プライバシーを確保するため、車窓に取り付けるサンシェードやカーテンを用意します。
- 市販の車種専用カーテンを使うとフィット感が良く、取り付けも簡単です。
(3) 照明
- 夜間の車内で使えるLEDランタンやヘッドライトを準備。バッテリー式のものが便利です。
- 省エネ設計の照明を選ぶと、長時間使用しても安心です。
(4) 電源設備
- スマホや調理家電の充電には、ポータブル電源やシガーソケット用のインバーターが役立ちます。
- 使用頻度や電力量に応じて容量を選びましょう。
(5) 調理器具
- 必要最低限のキャンプ用調理セット(小型バーナー、クッカーなど)を持参します。
- 外での調理を前提にすると、車内のスペースを節約できます。
3. 車中泊に適した駐車場所の確保
車中泊を安全かつ快適に過ごすには、適切な駐車場所を選ぶことが大切です。
(1) 道の駅やキャンプ場を活用
- 道の駅やRVパークは、トイレや水道設備が整っているため初心者にも安心です。
- 一部の施設では予約が必要な場合があるので、事前に確認しましょう。
(2) 事前の情報収集
- 地図アプリや車中泊専用アプリを使い、駐車可能な場所を調べておくとスムーズです。
- 現地のルールやマナーを守ることが大切です。
(3) セキュリティを考慮
- 人目が少ない場所は避け、適度に人通りがある場所を選びましょう。
- 車内の荷物は見えないように収納し、車内泊中も施錠を忘れずに行います。
4. 快適な車中泊のための生活アイテム
長時間を快適に過ごすためには、生活をサポートするアイテムも準備しておきましょう。
(1) 衛生用品
- ウェットティッシュやアルコールスプレー、ポータブルトイレを用意しておくと便利です。
- ゴミ袋も持参し、出たゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。
(2) 季節ごとの工夫
- 夏場は扇風機や網戸を利用して換気を確保し、虫対策も忘れずに。
- 冬場は小型の暖房器具や湯たんぽを準備して、寒さ対策を万全にします。
(3) 食料品と飲み物
- 保存がきく食品や簡単に調理できる食材を持参します。
- 水は飲料用だけでなく、手洗いや調理用としても多めに用意しましょう。
5. シンプルな装備で旅を楽しむ心構え
軽自動車での車中泊の旅は、豪華な装備がなくても十分に楽しめます。
重要なのは、自分のスタイルに合った工夫をすることです。
(1) 必要最低限の装備でスタート
- 初めての旅では、最低限の装備だけで出発し、不足を感じたものを次回以降に追加する方法がおすすめです。
- 必要以上に荷物を持ち込むとスペースが狭くなり、旅の快適さが損なわれることがあります。
(2) 自然との調和を楽しむ
- 車内での時間だけでなく、旅先での自然や景色を楽しむことに重点を置くと、装備の少なさが気にならなくなります。
- シンプルな旅は、余計なものがない分、心に余裕をもたらしてくれます。
(3) トラブルも楽しむ気持ちを
- 軽自動車ならではの制約や、不便を感じる場面もあるかもしれません。しかし、それも旅の一部として受け入れることで、より充実した経験が得られます。
シンプルに車中泊の準備をした体験談
シンプルな装備で車中泊にチャレンジしてみた体験談を紹介します。
今回の課題は、長期の車旅の準備を、どこまでシンプルにできるかです。
極力必要なものだけで出発するために試行錯誤しました。
その結果、軽バンという狭い空間での車中泊生活は、紹介する方法だと使いやすく落ち着きます。
居住空間には最低何が必要か?
狭い居住空間では以下のようにシンプル化をはかりました。
テーブル
作り付けのテーブルにする方法、板1枚をクーラーボックスの上に乗せて使う方法、山岳用のコンパクトテーブルを使う方法、これらを繰り返し使ってみました。
その結果、写真の市販されている小型折りたたみテーブルが最高に使い心地が快適でした。
このテーブルは、高さ、広さ、折りたたみ具合が良く、収納に邪魔にならないのが一番のメリット。
テーブルのサイズ:縦50cm ×50cm × 高さ30cm
車中泊を何回も繰り返すと、イメージで作り込んだ室内の収納が実情に合わなくなり使いにくくなります。
このテーブルの高さは、シュラフに入って寝た時にテーブルの下に足を入れても寝返りが無理なくできるので、寝る時も折りたたまなくてよいのがメリットです。
広さは軽バンにピッタリで、テーブルからそのまま後ろに仰向けに寝ることができます。
その結果、様々なグッズをテーブルに置いたまま寝れるので、移動で疲れた夜は何より便利です。
座布団
約50cm四方の座布団は、座り心地がよく落ち着きます。
和風を狙うこの企画にはもってこいのグッズです。
青森まで行った時は、座布団がまくら代わりになる事に気が付き、それ以来九州までの旅でも重宝しました。
マット
以前からキャンプで使っている山岳用のマットは、車中泊用に手放せない便利さがあります。
マットの上に座布団を敷くとお尻が暖かく、車内の床の冷たさが回避され快適です。
マットの上にそのまま寝る事も出来ます。
クーラーボックス
食糧庫や冷蔵庫代わりにクーラーボックスは必要です。
電気を使わないので、自由な使い方ができます。
釣り用はタフな造りなので、イスにもなります。
ある時は、何か置くテーブル替わりにもなります。
下駄箱(土間)
車内から外に出る時、外から戻って来た時に、靴の履き替えに無くてはならないものです。
自作した下駄箱は、イスや、バーナー台にも使えます。
100均のトレイに靴を入れます。
下駄箱に座ると車の中で靴の履き替えができるので、特に雨天の場合はとても便利です。
靴の入ったトレーは土間の下に格納します。
台風のような横殴りの雨でも、あっという間に靴のまま車内に入れます。
窓のアミ戸、カーテン、遮光マット
DIYのアミ戸とカーテン、アルミマットで作った遮光マットは問題なく利用できます。
寝室を原状復帰まで3分
これらの室内寝室を設したり、元に戻すのは1分もかかりません。
突然2人乗せることになっても1分以内で元通りにできる仕組みです。
旅の途中、車内で昼ご飯をちょっと食べる時には、後部座席をイスに戻してゆっくりと食べます。
また、暴風雨の時などは、通常スタイルの方が傘をたたんだり、濡れものを置いたりするのがラクです。
車中泊で寝室にするには1分で完了します。
車内設定は、外に出なくてもいい
後部を車中泊用にしたり、戻したりする時に、いちいち車の外に出る必要がありません。
車内に居ながらにして設定が可能です。
大雨では車内で車中泊スタイルに設定できるので便利です。
シンプルな軽自動車で体験した考察
車内の居住空間については、ほぼシンプルな設定が使いやすいです。
1カ月~2カ月の車旅、車中泊する場合は、なるべくシンプルで楽な使い方ができる軽バンに設定することがおすすめです。
まとめ
軽自動車での車中泊の旅は、シンプルな装備でも十分に楽しむことができます。
限られたスペースを工夫して活用し、必要なアイテムを揃えることで快適な旅を実現しましょう。
特に初心者は、無理のない計画と最低限の準備で気軽に挑戦してみることが大切です。
軽自動車ならではの気軽さと自由さを活かして、自分だけの車中泊旅を楽しんでください!
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