車中泊の朝、目が覚めて窓のカーテンを開けたら窓の内側に結露。出発に手間取る結露の防止方法を解説します。
結露の発生原因
暖かい部屋で冷蔵庫から冷えたペットボトルを取り出すと周りに水滴がびっしりと付きます。これが結露の仕組みです。
温度と湿度の関係で結露は発生するのです。梅雨時や雨、冬の室内で石油ストーブを使たときなどは、湿度が高い状態となります。
空気中に水分が多く含まれている状態です。
空気中に含まれる水分量にも限界があります。その限界を超えると空気中の水分は結露となって発生するのです。
車中泊では、特に冬に結露が発生しやすくなります。
車中泊での結露
冬の寒い日に窓を閉め切って車中泊をすると、翌朝は窓や窓に近い金属部分のピラーなどに結露が必ずと言っていい程発生します。
車内の空間が狭ければ狭い程、空気中に含まれる水分の量が早く許容範囲の限界に達して結露が発生します。
原因は狭い車内でかつ人が呼吸して水分を放出し、また汗となって水分を放出しているからなのです。
一晩寝るとコップ一杯の汗をかくといわれています。
人間が水分を失う量を大塚製薬が調査した結果があります。ほぼこの数字に近い汗を車内に放出すると思われます。
体内から水分を失うという事は、汗や尿となって外に放出されることです。
◆座る 4時間/23℃ 約200ml
引用:大塚製薬「シーン別”汗をかく量は?」から抜粋
◆寝る 8時間/29℃ 約500ml
車中泊の結露による弊害
車内で結露が発生した後にケアを怠ると様々な弊害が発生します。
カビの発生
一番多いのが「カビ」の発生です。結露をそのままにしておくと天井裏側やパッキンはもとより座席シートの裏側、マットなどにもカビが発生することがあります。
エアコンでは結露によるカビの発生が原因で噴出してくる空気がかび臭いことがあります。
窓ガラスの汚れ
結露が発生してもそのまま放置したり、適当に窓ガラスを拭いてしまうと後から汚れがひどく目立つようになります。
結露が発生したら、しっかりときれいなタオルでふき取る様にしましょう。
結露を防止する方法
車中泊で避けられないのが車内の湿度の上昇です。解決策は、換気する事です。
車中泊の夜
窓ガラスを1センチ位開けておくと効果があります。水蒸気が車内に滞留せずに車外に放出されるためです。
軽バンでは、運転席と助手席の窓を1センチ開けてミニ扇風機2台を車外と車内に向けて一晩中空気を換気しています。(サブバッテリーでUSBファンを使用)
その結果、冬でも結露はかなり少なくなります。フロントガラスの下の方に数センチ程できる程度です。
窓を数センチでも開けておくと冬は寒いので、防寒等を十分にして就寝しましょう。
結露が発生してしまったら
結露が発生したら、結露をきれいなタオルで良くふき取り、日の当たる風通しの良いところで十分に水分を乾燥させることです。
いろいろ試した結果、単純ですが、一番効果がありました。
まとめ
車中泊では必ずと言っていいほど結露に悩まされます。結露のメカニズムを理解して対策をすれば防げるのも結露です。
結露が原因で目に見えないカビが発生して、呼吸器から入り疾患になる事も考えられます。
しっかりと結露対策をして清潔な車内で車中泊を楽しみましょう。
tabito(旅人)