現代の数学、物理学、工学、技術では円周率は必須の数字です。アメリカのGoogleで日本人女性技術者の岩尾エマはるかさんが、この円周率計算で世界新記録を達成しましたので紹介します。
今迄の円周率の計算記録
今迄の円周率の記録です。(桁数は全て小数点以下の数字です。)
22兆桁
2016年11月にピーター・トリュープが、105日をかけてパソコンで小数点以下22兆4591億5771万8361桁まで計算しました。これが今までの世界新記録です・
この記録22兆桁というとてつもない桁数でも驚いています。
円周率は規則性のない数字の並び
円周率は、円の直径に対する円周の長さの比のことです。数字に規則性がないので桁の先を計算することは非常に難しいとされています。
今回の円周率の計算記録
約31兆4000億桁
米Googleの日本人女性技術者の岩尾エマはるかさんがはじき出した桁数です。
2016年11月にピーター・トリュープ記録を出してからわずか2年後に記録更新とは驚きです。マシンの進歩もあるのでしょうか。
何がすごいか
計算するために25のバーチャルマシンを使用して121日間費やしたそうです。計算には170テラバイトのデータが必要だと報告されていています。
1テラバイトは音楽20万曲ぶんなので、約3400万曲分に相当。
もし人間が31兆4000億桁の数字を読み上げるには、33万2064年かかるとされています。
何に役に立つのか
いったいこの円周率は何に役に立つのか。われわれ一般の庶民にはなじみがないでの調べてみました。
アメリカ航空宇宙局(NASA)が円周率の使用方法リストを公開しています。その中で興味があったのは次の項目です。
パラシュートのサイズの計算
火星の表面に惑星探査機を着地させるのに必要なパラシュートのサイズを計算するのに利用すると書いてあります。この計算には相当緻密なサイズが必要なのでしょう。
その記事>>>NASAの記事
参考:2010年の計算時間予測
2010年にニコラス・ジー氏が、円周率の2000兆桁目がゼロであることを導き出すために米ヤフーのクラウドコンピューティングを用いた。当時、通常のコンピューターでは500年かかるとされていた。
引用:BBC NEWS JAPAN
次にこの世界新記録が破られるのはいつごろになるのでしょうか・・・
tabito(旅人)