泉谷しげるがCMで「けっきょく、ろうごって、いくらいるんだよ~」と大声で叫んでいるのを見ていました。本当に、いくらいるのでしょう?
年金で生活できるのでしょうか?
金融審議会が提出した報告書によると、65歳で定年退職した夫婦の場合、毎月約5万円、30年間で約2000万円の生活費が不足すると報告したことが話題となっています。
この資料の元は、厚生労働省が提出した資料でした。これに厚生労働委員会は、「私どもは、老後の生活は年金だけで暮らせる水準だと言ったことはない」との見解をしめしました。

そもそも年金は老後の生活費とは言えないのか・・
公的年金制度は、支給される年金で老後の生活費を全て賄うことを前提としてはいないとの見解をしめしています。
つまり老後の生活費と支給される年金額を分けて考えた方がよいかもしれません。要は、あてにならないという事です。
現実はどうなのでしょうか?
6月に入ると、今年の年金支給額の決定通知が送付されてきます。
我が家にも送付されてきました。
1万円減額に・・・
確認すると、昨年の年額よりも1万円の減額となっています。
無職ですから無収入です。社会状況により変わると記載されています。
月額では数百円かも知れません。
金額よりも、なんの前触れもなく突然勝手に増減してくるのです。事後報告です。
一般社会では考えられませんね。これは大きな問題です。
年金額は年ごとに変動するのです。
物価指数や様々な指数によって計算した結果、増減があるようです。
減っても増える事は期待できないような気がします。少子高齢化時代を迎え財源がないのに年金が増える理由がないからです。
あてにならない公的年金・・・
この様に、事後報告だけで年金額が毎年決められるのですから、どうしようもありません。
結果、あてにならないという、あきらめの結論になりました。
自分で老後資金を確保しなければなりません!
10年前から、この計算はしてきましたが、年金支給額が理解できないので、一般的な額で20万円としてシミュレーションしてきました。
私の年代は、年金支給開始年齢を65才からとすることに向けた移行期間です。移行期間なので、年金の一部は62才から支給されています。
62才で体力が持たないからリタイアする計画で50代から検討してきました。ほぼ計画の様に進んでいます。計画では、夫婦2人で月額18万円で生活するものです。
結構厳しい金額ですが、スタートが50代からと早かったので現在は無理なくその生活に慣れました。
しかし、私の年齢以降に生まれた人は支給開始年齢が段階的に遅くなっていきます。最後は、全員65才からの支給になります。
なので、60才で定年退職した後は65才まで年金の支給は無いのです。ここがきついところです。5年間の収入をどこかで得なければなりません。
人生100年時代とは言っても、平均的なデータから見ると、自分で生活できる健康年齢を過ぎて介護や寝たきりになる寿命年齢までを計算しました。
すると、寝たきりや介護が必要な期間が、男性は9年間もあるのです。女性は13年間だそうです。
働けない期間であり、生活しなけらばならない期間です。
私は62才でリタイアしましたが、友人は65才まで再雇用の道を選択しました。残念ですが道半ばで1名他界、1名脳疾患で寝たきりになりました。
見た目はやる気はあっても、体がついていかないのです。再雇用の実態は、体力的にも精神的にもかなりきついのです。
60才以降も部長職や役員で同じ報酬で継続できれば、体も生活も楽です。
しかし、再雇用の現実は給与半額の一兵卒で働くのが現実です。2年半やりましたが、かなりきついです。62才でリタイアして良かったと感じています。
男性は昭和36年4月2日生まれ、女性は昭和41年4月2日生まれ以降の若い人たちは、全員65才からの年金支給となります。
概算ですが、2019年現在の年齢で男性58才、女性53才以降の若い人は、65才からの支給になるのです。
人生の資金計画をたてましょう。
見通しを立てる事は重要な事です。たとえ実現できないとしても、メドがたちます。どれ位不足するのか、いつごろから年金生活にシフトさせていくのか等、予測がたつのです。
計画なしに定年退職をむかえてしまったり、定年を迎える直近になって慌てても対策はとれません。若ければ若い方が、50才過ぎてからのゆとりに差が出てきます。
年金が当てないならない社会情勢から、自分で生活を見通す計画を作成することをおすすめします。
■年金はいくらもらえる? >>> こちら
tabito(旅人)