ブログ運営は、趣味・日記タイプ、アフィリエイトタイプに大きく分かれます。今作っているブログは両方を兼ね備えている、ごく自然なブログを目指しています。
Web Log
はじめにネットを始めた1994年、今から25年前前までにさかのぼりブログの原点を見直してみたいと思います。
ネット草創期から面白いサイトがありました。検索サイトがまだまだ発達していなかった時代。興味深いサイトと評価を書いて定期的にネット公開されていました。多くは個人が運営したいました。
2000年ごろからそれを書き込むツールが開発されたので、急速に発達しました。それを当時は「ウェブログ」と言っていました。「Web」と「Log」をミックスした「WebLog」です。
参考:Logとは、もともとアマチュア無線でも古くから使われていた用語で、記録という意味です。アマチュア無線では交信記録をノートに記録することが義務付けられていました。コンピュータが家庭にはなかった時代ですから、交信記録は紙媒体に記録していきました。
つまりWebの記録という意味で、刻々変わる興味深いコンテンツをネット上に素早くアップするために作られたツールなのです。これが実に便利で、急速に略称「ブログ」が普及しました。
収益を生むブログへ
広告掲載から成果報酬を得る。そのため検索順位を上げてアクセス数を確保する。その為の記事を書き続けているのがブログの中心となってきたといっても過言ではありません。これも時代の流れで当然の進歩だと思います。
次第に一般ユーザーも簡単に使えるようになり、2004年に作ったブログが、現在も2つ健在で活躍しています。今でも記事を1本アップすると1日400前後のアクセスが数日続きます。
14~5年前の記録を見ると、「今、書き込んだ記事がもうアップされている」と驚きの声が上がったとあります。
15年後の現在、ブログは一般化していて、その多くは収益のためのネットビジネスツールに大きくシフトしています。個人事業主をはじめ、副業でアフィリエイトの収益を上げるための道具としてのブログがあり、その為の記事が大半をしめるようになりました。
ここで大きな問題が起こってきました。
ASPアフィリエイトとGoogleアドセンスの違い
アフィリエイトとGoogleアドセンス 。両者は収益を得る点での目的は一緒ですが、相反するポリシーを持っています。広告掲載が「自分主体」か「Googleアドセンス主体」かの違いです。
悩ましい選択とは
自分が今作っているブログも、やはり時代に即してアフィリエイトを目的としています。 アフィリエイトで物販収入を得る場合は、購入への理解を得るためその根拠として、裏付けを引用や実体験、写真・コメントを使い特化したコンテンツを作る必要があります。
これは読者の代理として調査した結果を利用してもらうためです。ここにGoogleアドセンスも取り入れようとしたのです。
マーケティングを重視するアフィリエイト
アフィリエイトでは、読者層・商品の市場・商品知識・紹介ライティング等の設計を自ら行いブログ設計から配信記事の設計までを行います。ターゲットを明確にして記事広告を作成していきます。
ASPを選択すると記事内容はこのようになります。商品(情報商材も含め)の紹介を中心として成果報酬型の記事を書いていきますので多くの商品紹介が外せません。実体験に基づいたレビューを自由に書いたり、写真も読者が理解しやすいように適宜配置していきます。自由な表現が可能で、主体は自分にあります。
当然記事を配信するブログのアクセス数を確保ししないと効果があがりませんが、しかし、広告の対象が明確に設定されているため極端なアクセス数を確保しなくともコンバージョンはそれなりに高くなってきます。
Googleアドセンスのターゲティング広告
一方Googleアドセンスでは、ブロガーにコンテンツ内容に対する基準を設けて審査し合格すれば提携します。この結果、ガイドラインに沿った記事を書く必要があり、ASPの外部リンクも含めてライティングへの自由度は必然と下がっていきます。
記事の質が高くテキストがメインの記事でアクセス数を上げる
その一つの基準は、コンテンツに関するのポリシー「写真を少なく、テキスト多く。」です。2019年1月現在のアドセンスの審査不合のコメントの一つに記載を確認しました。
価値ある記事内容は広告クライアント側へのアクセス数アップを提供するための絶対条件であり、当然クライアントへの配慮でもあります。ブログ内でASP広告とバッティングしないようにリンク等の基準も当然必要です。
動的リターゲティング広告
ユーザーが訪問したサイトで閲覧した記録から、ユーザーの嗜好にあった広告を配信してくシステムでユーザーごとに表示される広告は違います。非常に合理的な広告配信方法で無駄は無いと思われます。
動的リターゲティング広告は一度サイトを訪問したユーザーにだけ、閲覧した商品にマッチした広告を表示します。
記事と広告内容は相関が無くても良い。効果は?
ユーザーがどんな興味をしめしているかは、ブログ作成者が直接肌で感じることはすくないでしょう。要は広告に費やすじかんよりも、アクセス数が伸びる質の高い記事作成に専念することを考えて行けばよいのです。素晴らしいシステムと思います。
広告のマーケティングはGoogleアドセンスのシステムがユーザーの嗜好に合わせて行うのでブログの記事を書く側には必要ないのです。広告に関係の少ない記事でも、ユーザーの役に立ちアクセス数が相当数あれば問題は無いのです。
Googleアドセンスのコードを貼ったのに効果が出ない。原因は、Googleアドセンスが表示する広告内容とユーザーが興味を持って読んでいる記事内容が少し乖離している場合もあり効果が減少するのではないかと推測しています。
例えば、先日アフィリエイトの収入に関する記事を見ている時に、以前訪れて閲覧した「監理技術者講習」の広告が表示されたことがあります。興味はあってもその時点では興味を持って読んでいるのは「アフィリエイトでの収入」なので、クリックにはしませんでした。逆に、新たな興味をもってクリックしたかもしれませんが。
これらの相反する特徴をうまく併用して、ASP10%、Googleアドセンスの90%で調整して両方からバランスよく収入が得られるように作ることもできるのではなかと思います。現にそのようなサイトも見かけます。
GoogleアドセンスかASPかを検討する
先日Googleアドセンスの審査結果が出たのでどうするか考えていました。もしGoogleアドセンスと契約する場合いは、長時間費やしてきた記事を相当数、廃棄あるいはリライトしなければなりません。
今後もGoogleアドセンスの基準で書かなくてはならなくなります。自分のブログの地区長をある程度犠牲にすることになるのです。悩ましい問題です。アドセンス用のブログを作れば別ですが。
収益からの比較
アクセス数維持のため記事を書き続ける
Googleアドセンスがブログ審査後に合格を与えた場合、Googleはそのブログから収益を上げなければなりません。その為にはブログ管理者にアクセス数を上げてもらう様に努力してもらう必要があります。
実現にはGoogleが指定したポリシーに沿って記事をかいてもらい、アクセスアップ効果を上げるのです。つまり広告クライアントへの収益効果を上げると同時にブロガーは記事を書き収益を上げていくのだと推測します。
ブロガーは収益のために、表現方法をGoogleポリシーに沿って書かなければなりません。ブログ管理者の主張はあるのせよ、Googleのポリシーに合った表現にしなければ収入を得る事はできないのです。
記事の投稿(新鮮さ)が止まるとアクセスが減るのがブログの特徴です。そのため、ブロガーはアクセス数を維持するために記事を書き続けなければなりません。これはアフィリエイトでも当然のことです。
Googleアドセンスの収益
この場合、記事の更新が収益の勝負となります。読者は更新された新鮮な記事を見なければクリックしないからです。ブロガーは固定客に新鮮な記事を提供することとSEOにより新規顧客を獲得することです。日々の記事投稿数が収入を決めるパラメーターとなってきます。
記事が止まれば収入も止まる。例えばコンバージョンが1%の場合、月に3万円の収入を得るには、1クリック30円として1,000クリックが必要で、その100倍のアクセス数、月間10万アクセスが必要となります。3万円を維持するには、絶えず月10万アクセスをとらなければなりません。平均1日約3400前後のアクセス数です。
ASPを使ったアフィリエイの収益
記事の書き方はブロガーにゆだねられていますから、ある程度コンテンツは自由に書けます。新規サイトの場合、評価が上がるまではじっと我慢ですが、ある程度アクセスが見込めるようになり、サイトが成熟してくると、ASPのアフィリエイトの強さが出てきます。
記事を書き続けなくともアクセス数が安定して収入のぶれが少なく金額も大きくなっていきます。理由はGoogleアドセンスをのプッシュ型ではなく、検索流入によりコンバージョンを取る型だからです。
記事自体がGoogle検索の上位になれば、検索によるクリック数も多くなります。その結果、ASPの提供する成果報酬が発生する件数が増加します。検索順位が下がると収益が下がるのはGoogleアドセンスと同じです。
Googleの評価アルゴリズムに沿ってブログを設計し検索結果表示を上位に維持する事になります。よほど大きなアルゴリズムの変更があれば死活問題ですが。
商品の成果報酬額は高い部類では、1000円~3000円もあります。例えば1万円の収入を得るには、1000円の紹介料の場合10個売ると1万円が発生します。クリックしてもらい、さらに購買へと結びつける力が必要になります。それによって、高額な収入に結びつく可能性が高くなります。その責任は自分自信であり、必要なのは記事の紹介力、つまりマーケティングと記事作成力、検索上位を得るSEOのスキルです。
どちらを選ぶか?
迷う理由は2つ
◆Googleアドセンスは即効力はあるり、収益も確実に見える。
◆ASPアフィリエイトはリスクもあるが、自分次第という大きな伸びしろがある。
結果としてGoogleアドセンスの契約は見送り、ASPのアフィリエイトを選びブログ運営をしていく事にしましたが、現在再検討中です。
実はGoogleアドセンスの「質の良い記事」というポリシーに魅力を感じているのです。成果報酬を得るブログに偏ると、記事の質や性格がずれていくのです。
今後の展望
静的バナー広告等へのリテラシーに慣れたユーザーは、いつしかこの形式で表示される広告では、クリックしない時代がそこまでやってきているのではないかと思います。
ターゲティング広告は、ずいぶん見慣れてきました。多くのブログに「スポンサーリンク」が出てきます。例として「和食の基本」を検索して選んだブログを見ると、「アウトドアテント」の広告が記事の真中に4つも表示されました。
殆どの日本人は、問題解決のためのネット検索が当たり前の時代になろうとしています。コンテンツに溶け込んで、ユーザーに違和感とストレスの無い広告スタイル(自然広告)へと動画も含め進化していくのではないかと思います。
「ウェブログ草創期の、興味深いコンテンツを提供したい」という思いは、25年たった今も変わらないようです。
◆関連記事:>>>こちら
tabito(旅人)